香港株サマリー(9日)

市場概況
 続伸、中国の内需拡大と金融緩和に期待 SMICが大幅高

 9日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.68%高の20264.49ポイントだった。中国企業指数は1.41%高の7535.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で4123億8000万HKドルと大商いだった。

 ハンセン指数は全面安で始まり、始値で心理的節目の20000ポイントを割り込んだ。トランプ米政権による相互関税の発動をこの日の香港時間午後0時1分(米東部時間9日午前0時1分)に控え、売りが先行。ただ、下げ幅を次第に縮め、終盤に上げに転じて引けた。中国政府の内需拡大策や金融緩和への期待から本土市場の主要株価指数が上げに転じ、香港市場にも買いが波及。中国当局が傘下のファンドや投資会社による株式相場安定に向けた資金投入を支援すると表明したことも、投資家心理を支えたもよう。セクター別では情報技術や必需消費財、一般消費財、工業が上げた半面、エネルギーが下げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が10%超高だったほか、スマートフォン大手の小米集団(01810)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、ビール大手の華潤ビール(00291)が大幅に続伸した。本土不動産株の龍湖集団(00960)、華潤万象生活(01209)、中国海外発展(00688)も高い。半面、前日高かった石油株のペトロチャイナ(00857)、保険株のAIAグループ(01299)、食品株の万洲国際(00288)が売られた。香港不動産開発の恒基兆業地産(00012)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)は続落した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.64%高の4689.19ポイントと続伸。SMICと同業の華虹半導体(01347)、自動運転技術の地平線機器人(09660)が大幅高となった。一方、前日に10%超上昇した音楽配信サービスのテンセント・ミュージック(01698)が反落した。

(小針)


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