中国株サマリー(9日)

市場概況
 続伸、朝安も後場に上げ幅拡大 政策期待が支え

 9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.31%高の3186.81ポイントだった。深セン成分指数は1.22%高の9539.89ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6996億500万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付いた後、一時は心理的節目の3100ポイントを割り込んだ。関税を巡る米中応酬の激化を嫌気する売りが先行。トランプ米政権が中国からの輸入品に課す計104%の関税を9日に発動し、これに中国が徹底抗戦の構えを示した。ただ、売り一巡後は上向きに転じ、中盤にプラス圏に浮上すると上げ幅を広げ、この日の高値で終えた。中国政府系マネーによる相場救済や、当局が内需拡大などの追加の景気浮揚策を打ち出すことへの期待が買いを支えたもよう。

 セクター別では、軍需関連が全面高。海運・港湾運営、ソフトウエア開発なども高い。半面、銀行、保険、電力などが売られた。

 A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)、王府井集団(600859)がストップ高となり、小売チェーンの永輝超市(601933)、旅行代理店の中青旅控股(600138)も大幅高。中国の国家税務総局が8日、海外からの旅行者が中国国内で購入した物品の増値税(付加価値税)の還付を、購入店舗で受けられる「即買即退」サービスを全国に拡大すると発表したことが好感された。半導体メーカーの紫光国芯微電子(002049)もストップ高を付けたほか、ゲーム関連の完美世界(002624)、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(002371)などが買いを集めた。半面、豚肉関連の新希望六和(000876)、自動車部品メーカーの華域汽車系統(600741)、石油メジャーのペトロチャイナ(601857)、銀行株の興業銀行(601166)、中国建設銀行(601939)などが下げた。

 上海B株指数は0.49%高の250.90ポイント、深センB株指数は0.64%高の1151.00ポイントだった。

(小針)


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