ラッセル2000とは|特徴や今後の見通しなどをわかりやすく解説
ラッセル2000(Russell 2000)は米国の株価指数で、小型株2000銘柄の動向を反映するように設計されています。
米国のFTSEラッセル社が算出・公表しています。
本記事では、ラッセル2000の特徴や今後の見通しなどについて詳しく解説します。
ラッセル2000の値動きについてすぐに知りたい方は、下のリンクをクリックしてください。
> 4.ラッセル2000の価格推移●投資判断に役立つマーケットニュースを随時配信
OANDA証券では、世界の株価指数、外国為替、商品市場など、幅広い市場の最新ニュースを随時配信しています。ぜひ、以下のページをブックマークしてご活用ください。
>マーケットニュース
目次
- 1.US2000(米国2000株価指数)リアルタイムレート
- 2.ラッセル2000とは
- 3.ラッセル2000の特徴
- 4.ラッセル2000の価格推移
- 5.【2025年】ラッセル2000の今後の見通し
- 6.ラッセル2000以外の米国を代表する3つの株価指数
- 7.ラッセル2000に投資する2つの方法
- 8.ラッセル2000をCFDで取引する2つのメリット
- 9.OANDA証券でラッセル2000のCFD取引を始める方法
- 10.OANDA証券のラッセル2000CFD取引に関するQ&A
- 11.【まとめ】ラッセル2000とは|特徴や今後の見通しなどをわかりやすく解説
US2000(米国2000株価指数) リアルタイムレート
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
- ※オンライン本人確認を利用した場合の最短時間。混雑状況等の事情により、お時間をいただく場合もございます。
上のチャートは、ラッセル2000を参照したCFD「US2000」のリアルタイムチャートです。
チャート上では、表示時間軸の切り替え、表示範囲の変更、レートの確認などができます。
また、「US2000(米国2000株価指数) リアルタイムレート」のページでは、チャートに加えてトレードに役立つOANDA Labオリジナルツール(株価指数変化率、ボラティリティ確認ツール、米国主要経済指標、関連ニュースなど)が確認できます。
ラッセル2000とは
ラッセル2000は、1984年に公開された米国の株価指数です。
米国の証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額上位1000銘柄で構成されるのがラッセル1000、その次の2000銘柄(上位1001位~3000位までの銘柄)で構成されるのがラッセル2000です。
ラッセル3000は、これら3000銘柄で成り立っています。
銘柄の入れ替えは年1回行われ、各銘柄の時価総額の変動がラッセル2000の構成銘柄に反映されます。
その他にも、時価総額2001位以下で作られるラッセル・マイクロキャップ・インデックスや、上位50銘柄のメガキャップ・インデックスなどの種類もあります。
ラッセル2000の特徴
ラッセル2000の主な特徴は以下の通りです。
- ・米国の小型株で構成される
- ・時価総額の割合が小さい
- ・中小型株運用のベンチマーク
米国の小型株で構成される
ラッセル2000はニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NASDAQ)などに上場する米国株で構成されます。
構成銘柄は小型株が中心であり、米国の景気変動に対して大型株の指数と異なる動きを示す傾向があります。
時価総額の割合が小さい
時価総額を比較すると、ラッセル2000はラッセル3000の5%に留まります。
構成銘柄数は2000で数が多い一方、小型株のみで構成されることが原因です。
残りの95%はラッセル1000が占めています。
中小型株運用のベンチマーク
ラッセル2000は米国の中小型株の変動を反映すると考えられており、機関投資家による中小型株運用のベンチマークとして使用されています。
ベンチマークとは運用成績の評価基準で、ある期間の投資信託等の運用成績がベンチマークよりも良好ならば、その投資信託等は優秀な成績だったと判断できます。
ラッセル2000の価格推移
ラッセル2000の価格推移について、2003年以降の長期と、2024年の1年間に分けて考察します。
- ・2003年以降の値動き
- ・2024年の値動き
2003年以降の値動き
出典:TradingView
2003年以降のチャートを見ると、おおむね右肩上がりで推移している様子がわかります。
この間の米国の経済成長や物価上昇を反映していると考えられます。
ただし、一直線に上昇したのではなく、大きな下落を複数回記録しました。
リーマンショック
リーマンショックとは米国の投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻を指し、2008年9月に発生しました。
きっかけは2007年以降のサブプライムローン問題であり、金融機関や機関投資家が多額の損失を計上しています。
この影響で、リーマン・ブラザーズが経営破綻しました。
ラッセル2000は大きく下落し、2007年の高値と比較して半値以下まで落ち込んでいます。
コロナショック
コロナショックとは2020年3月の株価等の急落を指し、新型コロナウイルスの世界的な蔓延が原因です。
この影響で、ラッセル2000は大きく下落しました。
しかし、株価の下落は一時的で、その後のラッセル2000はコロナショック前の水準を超えて上昇しました。
ロシアの軍事侵攻
ロシアの軍事侵攻とは、2022年のロシアによるウクライナ領土への侵攻を指します。
ウクライナは小麦をはじめとしてトウモロコシや大麦などを輸出しており、侵攻を受けて輸出が滞りました。
また、ロシアに対する経済制裁が実施され、ロシアからの輸出も従来に比べて容易でなくなりました。
これらの混乱を受けて、ラッセル2000は下落しています。
2024年の値動き
出典:TradingView
2024年のラッセル2000の動きを見ると、上下動を繰り返しつつも全体として上昇傾向だったことがわかります。
米国は高いインフレ率などの問題を抱えつつも、経済成長を続けました。
ラッセル2000は米国の経済状況を反映して上昇したと考えられます。
【2025年】ラッセル2000の今後の見通し
2025年3月1日時点の情報を基にして、ラッセル2000の2025年の見通しを考察します。
株価に大きな影響を与える要因として、主に2点挙げられます。
- ・米国の関税政策
- ・政策金利の推移
米国の関税政策
米国はカナダ、メキシコそして中国に関税を課す旨を表明しました。
関税は米国内の物価を上昇させると考えられ、貿易の停滞を通じて米国の景気に影響を与える可能性が指摘されています。
貿易戦争に発展したり関税発動の対象国が増えたりする場合、ラッセル2000の下落に警戒が必要です。
その一方、関税が事前の懸念ほど悪影響を及ぼさなかったり、各国間の交渉が進んで元の税率に戻ったりする場合、ラッセル2000は2024年に引き続き上昇する可能性があります。
政策金利の推移
2024年9月以降、米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を徐々に引き下げました。
2024年12月発表の見通しによると、2025年の政策金利の引き下げペースは事前の想定より鈍化する見込みです。
米国の物価上昇率の低下が進まない場合、政策金利は引き下げられず維持される可能性があります。
一般的に、政策金利の引き下げは株価の上昇要因とされます。
引き下げ停止は株価上昇要因の1つがなくなることを意味し、ラッセル2000の値動きに悪影響を及ぼす可能性があるので要注意です。
ラッセル2000以外の米国を代表する3つの株価指数
ラッセル2000の他、米国を代表する株価指数を3つ解説します。
- ・NYダウ
- ・ナスダック総合指数
- ・S&P500
NYダウ
NYダウ(ダウ平均株価)は世界で最も古い部類の株価指数で、30銘柄で構成されます。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表しており、採用銘柄はニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場する企業の中から選定されます。
元々は工業株から選ばれていましたが、産業構造の変化に合わせて銘柄が入れ替わり、現在は金融・IT・ヘルスケアなど幅広い業種で構成されています。
ナスダック総合指数
ナスダック総合指数はナスダックに上場している全銘柄で構成され、銘柄数はおよそ7,000です(企業数は約3500。1社から複数銘柄が上場している場合あり)。構成銘柄はIT・ハイテク関連の銘柄が中心で、アップルやマイクロソフトなど世界的に有名な会社が含まれています。
また、ナスダックには総合指数のほかにも複数の指数があり、その中でも100銘柄で構成されるナスダック100が有名です。
S&P500
S&P500は米国の主要な500銘柄で構成され、各銘柄はニューヨーク証券取引所やナスダックなど米国の取引所に上場しています。1957年に公開され、米国初の時価総額加重平均株価指数として知られています。
米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしていることから、米国株の動向を知る手段として世界中の投資家の注目を集めています。
ラッセル2000に投資する2つの方法
ラッセル2000は株価指数であり、ラッセル2000そのものに投資できません。
ラッセル2000の値動きに連動する金融商品に投資することで、ラッセル2000に投資したのと同様の効果を得られます。
- ・ETF(上場投資信託)
- ・CFD(差金決済取引)
ETF(上場投資信託)
ETFは投資信託の一種で、上場株式と同様に取引所で売買可能です。
投資信託には上場と非上場の2種類があり、非上場タイプは取引できる金融機関や取引可能な時間の制約が大きいです。
ETFは上場株式と同様に取引できるので、値動きを見ながら投資家の希望するタイミングで売買できます。
信用取引も可能で、価格の下落局面で積極的に利益を狙えます。
CFD(差金決済取引)
CFD
は日本語で差金決済取引と呼ばれ、FX(外国為替証拠金取引)と同様の仕組みで取引します。取引開始時に投資対象の現物や口座内の資金を移動させることはなく、決済時に確定した損益のみをやり取りします。
この仕組みを利用して、口座残高より大きな金額で取引したり、現物を所有していなくても売りから取引を始めることが可能です。
ラッセル2000をCFDで取引する2つのメリット
ラッセル2000をCFDで取引するメリットは、主に2つです。
- ・口座残高よりも大きな金額で取引できる
- ・売りから取引を始められる
口座残高よりも大きな金額で取引できる
CFDにはレバレッジという仕組みがあり、自己資金よりも大きな金額で取引できます。
より大きな金額で取引すれば、値動きが期待通りに動くときに大きな利益を期待できます。
その一方、値動きが期待と逆ならば損失が多額になるので要注意です。
なお、口座残高の範囲内で取引することも可能で、レバレッジの使用は義務的ではありません。
売りから取引を始められる
CFDでは、買いだけでなく売りでも取引を始められます。
価格上昇局面だけでなく、下落局面でも積極的に利益を狙って売買可能です。
その一方、現物取引は常に買いで取引を始める必要があり、価格の上昇局面でのみ利益を狙えます。
継続的な価格下落局面での新規取引は難しく、下落が止まるまで待ち続ける必要があります。
OANDA証券でラッセル2000のCFD取引を始める方法
OANDA証券でラッセル2000のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。
- ・OANDA証券で口座開設
- ・マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成
OANDA証券で口座開設
取引するために、OANDA証券で口座開設します。
以下3点をあらかじめ準備すると、手続きがスムーズに進みます。
- 1.メールアドレス
- 2.本人確認書類
- 3.マイナンバー
下のバナーをクリックすると、OANDA証券の口座開設フォームが開きます。
必要書類や口座開設のやり方については、リンク先の記事を参照してください。
> FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
自己資金での取引に抵抗がある方は、デモトレードから始めることも可能です。
デモトレードならお金が実際に減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。
下のバナーをクリックすると、OANDA証券のデモトレード用の口座開設フォームに移動します。
デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
> FXのデモトレードならOANDA証券|始め方やメリット・デメリットを詳しく解説
マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成
口座開設後、マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成します。
その後、MT4またはMT5をインストールして入金すると、取引を始められます。
CFD用のサブアカウントの作成、「MT4/MT5」のインストール、そして入金方法に関して、下の記事で解説しています。
OANDA証券のラッセル2000CFD取引に関するQ&A
OANDA証券のラッセル2000のCFD取引に関して、よくある質問に回答します。
- ・ラッセル2000のCFD取引はいくらから始められますか?
- ・ラッセル2000のCFD取引は何時から何時まで取引可能ですか?
- ・ラッセル2000のCFD取引は何倍までレバレッジを活用できますか?
ラッセル2000のCFD取引はいくらから始められますか?
OANDA証券のラッセル2000CFD取引は、およそ31,500円から始められます(2025年3月3日現在)。
取引開始のために必要な最小額を必要証拠金と呼び、計算方法は以下の通りです。
- 必要証拠金=ラッセル2000の現在価格×米ドル/日本円の現在価格×1(最小取引単位)×0.1(10%)
3月3日時点のラッセル2000の現在価格はおよそ2,100ポイント、米ドル/日本円の現在価格はおよそ150円です。
計算式に当てはめると「2,100×150×1×0.1=31,500」になり、31,500円が必要証拠金です。
> 株価指数CFDの取引を行うのに資金(証拠金)はどのくらい必要?
ラッセル2000のCFD取引は何時から何時まで取引可能ですか?
OANDA証券のラッセル2000のCFD取引は、土日を除く早朝8:01~翌朝6:59まで(米国東部標準時間)、ほぼ24時間取引可能です。
ただし、祝日等で取引ができない場合があります。
OANDA証券のCFD取引の取引時間に関しては、以下の記事を参考にしてください。
ラッセル2000のCFD取引は何倍までレバレッジを活用できますか?
個人口座、法人口座ともに、レバレッジは10倍まで利用可能です。
OANDA証券のCFD取引の取引概要に関しては、以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】ラッセル2000とは|特徴や今後の見通しなどをわかりやすく解説
ラッセル2000(Russell 2000)は米国の株価指数で、小型株2000銘柄の動向を反映するように設計されています。
米国のFTSEラッセル社が算出・公表しています。
ラッセル2000への投資方法は主にETFとCFDの2種類あり、OANDA証券ではCFD取引が可能です。
OANDA証券では、ラッセル2000をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。
OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。
FX初心者にオススメのコンテンツ

これからFXを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもFXをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。