ラピダス、7月に試作品

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 次世代半導体の国産化を目指すラピダスは1日、北海道千歳市の工場で試作ラインを始動させたと発表した。製造装置の調整などを経て本格稼働に入り、7月中下旬に最先端の試作品を完成させる計画だ。出資金も含め政府が決めた財政支援は約1兆8千億円に上っており、2027年に予定する「国策半導体」の量産プロジェクトが動き出した。東京都内で記者会見した小池淳義社長は「まだ1合目だ。緊張を持ちながら開発を進めていく」と述べた。

 ラピダスが製品化を目指すのは世界でも商用例がない回路線幅が2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の半導体。従来品より少ないエネルギーで高度な情報処理が可能だ。大量の電力を消費する人工知能(AI)向けなどに需要が見込まれている。

 技術開発で先行する半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)と韓国サムスン電子が25年中に2ナノメートル相当の製品の量産を始めると表明している。海外勢が先行する中、ラピダスは製造工程の自動化などにより短い納期で製品を供給し、国内外の顧客獲得を狙う。


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