NYマーケットダイジェスト・28日 株急落・金利低下・円高・金最高値(2)

スポット
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続落。米商務省が発表した2月米PCEデフレーターはコア指数が予想を上回り、インフレ圧力の根強さが示唆された。ただ、同統計では個人消費支出の鈍さも示され、景気減速懸念が拡大。さらに、ミシガン大学が発表した3月米消費者態度指数確報値は予想を下回った。トランプ米政権の高関税政策に伴う景況感悪化に加えて、米物価上昇につながるとの懸念が投資家心理を冷やした。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅に3日続落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに大幅反発。米インフレ圧力の根強さや貿易摩擦の悪化への懸念から、米国株相場が大幅に下落。相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。

・原油先物相場は3日ぶりに小幅な反落。米国への輸入自動車ほかトランプ関税による貿易摩擦が世界経済を圧迫して原油などエネルギー需要を弱めるとの観測が重し。ただ、対ユーロなど主要通貨に対するドル安はドル建て原油価格の下落幅拡大を抑える要因となった。

・金先物相場は続伸。米金利の低下が、金利のつかない資産である金の相対的な投資妙味の高まりを意識させる状況。さえない米株の推移や3月米ミシガン大学消費者態度指数・確報値の下方修正もリスク回避資産である金を買う動きを支援した。ユーロほか欧州通貨や円など主要通貨に対するドル安も、ドル建て金相場の換算値を押し上げ。中心限月としての史上最高値を時間外取引で3124.4ドルまで更新し、その後も高値圏で振幅した。

(中村)


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