備蓄米、初回94%が落札

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 江藤拓農相は14日、政府備蓄米の放出に向けた初回入札15万トンについて、94・2%に当たる14万1796トンが落札されたと発表した。コメ価格が高騰する中、流通の停滞解消を目的とした初の試みは全量落札とはならなかった。残った分を含め、今月中に追加7万トンの入札を行う。複数の専門家が「妥当な量と価格だ」と一定の評価をしたが、流通コストの上昇などを踏まえるとコメの値下がり効果は限定的となる可能性もある。

 落札価格は容器包装込みの税抜きで、玄米60キロ当たり2万1217円。集荷業者が卸売業者に販売する直近の取引価格を下回っているが、輸送費などは考慮されていない。

 江藤氏は記者会見で「需給が一定程度改善され、消費者が理解いただけるような結果が生まれる」と期待を述べた。追加の入札については来週にも概要を公告する。

 備蓄米は引き渡し先の集荷業者が卸売業者に販売し、精米後に小売店や飲食店などで消費される。落札分は早ければ今月下旬にスーパーなど店頭に並ぶ見通し。


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