昨日(2025年3月6日)のドル円動向振り返り
ドル円は円高が優勢。
午前中のドル円はやや円安だったものの、午後以降に円高が大きく進行しました。
春闘での大幅賃上げが見込まれるとの報道を受けて、日銀の早期利上げ観測が高まった模様です。
円高は日付が変わるころまで継続しました。
その後、深夜にラトニック米商務長官が発言し、トランプ米大統領はUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の全製品に対する関税を延期する可能性が高い旨が伝えられています。
ドル円は円安方向に反転しており、この発言がきっかけだったと報じられています。
円安の動きは長続きせず、再び円高方向に戻って1日の取引を終えました。
なお、米商務長官の発言後にトランプ米大統領が発言し、USMCAの全製品に対する関税を4月2日まで延期する旨を発表しました。
また、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が発言し、ドルの準備資産としての地位を脅かす要因についてますます懸念している旨が報じられています。
本日(2025年3月7日)のドル円チャートテクニカル分析
(チャートは2025年3月7日7時のもの。「OANDA_Order_Book_JP」を表示)
「オーダーブック」を見ると、144円台後半から148円付近にかけて買い注文を確認できます。
現在値よりも円高の範囲で発注されており、買い意欲の状況がわかります。
しかし、148円台前半から円安の範囲では、買い注文が乏しいです。
積極的に買いたいトレーダーの人数は、少ない可能性があります。
その一方、148円台後半の売り注文が特に厚いです。
レジスタンスライン付近に位置しており、これが注目されている模様です。
また、151円付近にも、特に厚い売り注文があります。
この周辺にもレジスタンスラインがあり、これが意識されていると考えられます。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「OANDA_Order_Book_JP」はこちら
>Web版オーダーブックはこちらから
ドル円と他の通貨ペアとの相関分析
(画像は2025年3月7日7時のもの)
過去24時間の相関関係を見ると、ドル円と強い相関関係だったのは、ユーロ円、ポンド円そして豪ドル円です。
弱い相関関係だったのはポンドドルと豪ドル米ドルです。
その一方、逆相関の関係だった通貨ペアはありませんでした。
相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール
米ドル、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
(画像は2025年3月7日7時のもの)
過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はスイスフラン、最も弱い通貨はポンドです。
円はマイナス圏で推移し、夕刻にプラスに転じました。
ドルはマイナス幅を緩やかに拡大し、最終的にマイナスで取引を終えました。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート
本日(2025年3月7日)の主な経済指標
22:30(カナダ)2月失業率
22:30(カナダ)2月新規雇用者数
22:30(米国)2月非農業部門雇用者数変化
22:30(米国)2月失業率
またUSD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>USD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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