中国株サマリー(20日)

市場概況
小反落、方向感乏しく 利益確定売りが重荷

 20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。終値は前日比0.02%安の3350.78ポイントだった。深セン成分指数は0.2%高の10794.55ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7565億8800万元だった。

 上海総合指数は方向感に乏しい展開。前場は総じてマイナス圏で推移したが、後場は前日終値を挟んでもみ合った。指数が年初来高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが引き続き重荷となった。半面、人工知能(AI)の応用の拡大や、当局の政策支援で恩恵を受けそうなセクターが買われ、下値を支えた。中国当局は19日に「消費環境の最適化に関する3年行動プラン(2025−27年)」を公表し、自動車、電子製品、家電などの消費のグレードアップを促す方針を示した。

 セクター別では、保険が全面安。造船、ゲーム、太陽光発電、鉄道・道路なども売られた。半面、医療サービス、消費者向け電子製品、光学光電子、家庭用品などが買われた。

 A株市場では、前日に高かった豚肉大手の新希望六和(000876)、寧波均勝電子(600699)が反落。通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(600050)、太陽光発電関連の晶澳太陽能科技(002459)、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(601138)、ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(002439)などの下げが目立った。半面、浙江水晶光電科技(002273)がストップ高を付けたほか、大族激光科技産業集団(002008)、歌爾(002241)、欧菲光集団(002456)が大幅高となるなど、テック株の一角が買いを集めた。前日にストップ高の油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(601100)が大幅に続伸した。

 上海B株指数は0.2%安の265.03ポイント、深センB株指数は0.01%高の1224.09ポイントだった。


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