株式の基礎

ROE(自己資本利益率)とは|重要な理由などを具体例を用いて詳しく解説


ROEとは自己資本利益率のことで、企業が「自己資本を元手にどれくらい効率的に利益を上げたか」を表す指標です。

本記事では、ROEに関する意味や計算式など、具体例を用いて詳しく解説します。

※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。

ROE(自己資本利益率)とは

ROE(自己資本利益率)の意味や計算式、具体例を解説します。

  • ・意味
  • ・計算式
  • ・具体例

意味

ROEとはReturn On Equityの略称で、日本語では自己資本利益率のことです。

企業が「自己資本(株主が出資したお金と内部留保)を元手にどれくらい効率的に利益を上げたか」を表す指標です。

一般的に、ROEが高ければ効率良く利益を上げていると判断され、逆に低いと効率が悪いと判断されます。

計算式

ROEの計算式は、下図の通りです。

貸借対照表(BS)の自己資本に対して、損益計算書(PL)の純利益がどれくらいあったかの割合を求めます。

ROEの求め方

具体例

例えば、ある企業の自己資本が5,000万円、純利益が1,000万円の場合、ROEは以下の通りに計算されます。

  • ROE = 1,000万円 ÷ 5,000万円 × 100 = 20%

ROE(自己資本利益率)で分かること

ROEは、経営の効率性を表します。

株主にとっては投資利回りのような意味を持ち、過去からの推移を比較することで投資価値の変化を読み取れます。

ただし、ROEが高ければ必ずしも経営状態が健全であるとは限りません。

ROEの注意点については、次項で詳しく解説します。

ROE(自己資本利益率)の注意点

ROE(自己資本利益率)の注意点は、主に以下の2点です。

  • ・負債を考慮していない
  • ・ROE単体で評価しない

負債を考慮していない

ROEの計算式は上述の通り自己資本が分母となり、負債(他人資本)を考慮していない点に注意が必要です。

負債は返済する義務がある資金であり、これが多ければ財務面が健全とはいえない可能性が考えられます。

なお、ROEの計算式の分母を、自己資本と他人資本を合わせた「総資産」にすると、ROA(総資産利益率)が求められます。

ROE単体で評価しない

ROEだけで経営状況は判断せずに、他の指標などと併用することが推奨されます。

ROA(総資産利益率)や負債比率など他の指標を併用することで、企業の全体的な財務状況をより正確に評価できます。

ROE(自己資本利益率)に関するQ&A

ROE(自己資本利益率)に関するよくある質問に回答します。

  • ・ROEの目安はありますか?
  • ・ROEとROAの違いは何ですか?

ROEの目安はありますか?

ROEの目安として、10%前後であれば優良な経営を行う企業であると判断するのが一般的です。

しかし、業種や業態によってROEの平均的な水準は異なるため、それを確認して判断することが推奨されます。

ROEとROAの違いは何ですか?

ROEは、貸借対照表の自己資本に対する純利益の割合を示します。

それに対して、ROAは「貸借対照表の総資産に対する純利益の割合」を示します。

総資産は企業が保有する財産の合計(自己資本+他人資本)です。

【まとめ】ROE(自己資本利益率)とは|重要な理由などを具体例を用いて詳しく解説

ROEとは自己資本利益率のことで、企業が「自己資本を元手にどれくらい効率的に利益を上げたか」を表します。

業種などによって異なりますが、一般的に10%前後が優良企業と判断する1つの目安とされます。

ただし、業種によってROEの平均的な水準は異なります。

注意点として、ROEの計算式には負債(他人資本)が含まれていない点が挙げられます。

ROEだけで判断せず、ROAなど他の指標と併用して判断することが推奨されます。

OANDA証券では株式取引サービスを提供していませんが、より少額から始められるFXやCFD取引ができます。

FXやCFD取引はレバレッジが利用できたり、24時間取引が可能であるなど、株式投資とは異なる魅力があります。

OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。

OANDA証券の口座開設


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » 株式の基礎 » ROE(自己資本利益率)とは|重要な理由などを具体例を用いて詳しく解説