NY株式サマリー(11日)=ダウ123ドル高と続伸 パウエルFRB議長発言を受けてナスダックが反落

市場概況
◆ダウ平均: 44593.65 +123.24 +0.28%
◆S&P500: 6068.50 +2.06 +0.03%
◆NASDAQ: 19643.86 -70.41 -0.36%

 11日のNY株式相場は高安まちまち。予想を上回る決算を発表したコカ・コーラや中国でアリババと提携してiPhone向けAIを開発すると報じられたアップルが上昇しダウ平均の上昇をけん引した一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げを急がない姿勢を示したことが幅広い市場の重しとなった。ダウ平均は150ドル安まで下落したものの、170ドル高まで上昇し、123.24ドル高(+0.28%)で終了。S&P500も0.03%高とわずかながらプラス圏で終了し、ともに2日続伸した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.68%安まで下落し、0.36%安と反落して終了した。S&P500の11セクターは生活必需品、エネルギー、不動産、素材、公益など8セクターが上昇し、一般消費財、ヘルスケア、コミュニケーションの3セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はコカ・コーラが4.73%高、アップルとIBMがともに2.18%高となり、3銘柄でダウ平均を82ドル余り押し上げたほか、JPモルガン・チェース、ベライゾン、ジョンソン・エンド・ジョンソンなども1%超上昇した。米10年債利回りは前日の4.495%から4.537%に上昇。トランプ関税による輸入物価上昇でインフレ再燃が警戒されたほか、パウエルFRB議長のタカ派発言も利回り上昇につながった。

 パウエルFRB議長は米上院銀行委員会で、「米経済は依然好調で、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」などと証言した。市場では6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げが期待されているが、CMEのフェドウォッチ・ツールの6月利下げ確率は前日の54%から51%に低下し、12月時点の利下げ確率も83%から81%に低下した。今週は翌水曜日に1月消費者物価指数(CPI)、木曜日に1月生産者物価指数(PPI)が発表予定で、足もとのインフレ動向に要注目となる。


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