NYマーケットダイジェスト・10日 株高・金最高値・円失速

スポット
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=152.00円(前営業日比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.67円(△0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0307ドル(▲0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:44470.41ドル(△167.01ドル)
ナスダック総合株価指数:19714.27(△190.87)
10年物米国債利回り:4.49%(横ばい)
WTI原油先物3月限:1バレル=72.32ドル(△1.32ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2934.4ドル(△46.8ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は上昇。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.45%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。日銀の早期利上げ観測を背景とした円買いも入りやすく、24時過ぎには151.57円付近まで下押しした。
 ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値151.16円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが4.50%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、152.07円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは小幅ながら3日続落。ただ、NY市場に限れば大きな方向感は出なかった。今週予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や1月米消費者物価指数(CPI)など、重要イベントを前に様子見ムードが強く狭い範囲内での推移にとどまった。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「インフレ率は今年中に2%の目標に戻る見込みだが、上下両サイドのリスクがある」「貿易摩擦によりユーロ圏のインフレ見通しはより不透明になる」などと述べたものの、相場の反応は限られた。

・ユーロ円は4日ぶりに反発。欧州市場序盤に一時157.42円と本日高値を付けたものの、前週末の高値158.01円がレジスタンスとして働くと失速。「日銀の追加利上げの時期が早まる」との観測が高まる中、円買いが入りやすい面もあり一時156.29円付近まで下押しした。ただ、引けにかけては156.77円付近まで値を戻した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。トランプ米政権の関税政策を巡る懸念から小幅に下げる場面もあったが、決算内容が好感されたマクドナルドが堅調に推移し相場を下支えした。エヌビディアやアマゾン・ドット・コムなど、主力ハイテク株が買われたことも相場の支援材料。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。今週予定されているパウエルFRB議長の議会証言や1月米CPIなど、重要イベントを前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。

・原油先物相場は続伸。パレスチナ自治区ガザ停戦を巡って、イスラム組織ハマスとイスラエルの合意が決裂するとの懸念が浮上。中東の地政学リスクの高まりが相場の支えとなった。

・金先物相場は続伸し、3営業日ぶりに史上最高値を更新した。トランプ米大統領が週末に相互関税を近く発表・発効される方針を示したことを受け、貿易摩擦の激化に対する懸念から安全資産とされる金の需要が意識された。

(中村)


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