IFO(アイエフオー)注文とは|メリット・デメリットを解説
FX取引におけるIFO(アイエフオー)注文とは、IFD注文とOCO注文を掛け合わせた注文方法で、新規注文と同時に2つの決済注文(利益確定と損切り)を発注する方法です。
本記事では、IFO(アイエフオー)注文の使い方や、使う際のポイントについて図解していきます。
目次
- 1.IFO(アイエフオー)注文とは
- 2.FX取引でのIFO(アイエフオー)注文の設定方法
- 3.IFO(アイエフオー)注文のメリット
- 4.IFO(アイエフオー)注文のデメリット
- 5.IFO(アイエフオー)注文に関するQ&A
- 6.【まとめ】IFO(アイエフオー)注文とは|メリット・デメリットを解説
IFO(アイエフオー)注文とは
FX取引におけるIFO(アイエフオー)注文とは、新規の注文が約定すると、付随した2つの決済注文(利益確定と損切り)を発注する注文方法です。
例えば、ある水準に達すると新規指値注文(新規逆指値注文)を執行し、その注文が約定した場合に、損切りの決済逆指値注文と利益確定の決済指値注文を、同時に併せて注文することができます。
FX取引でのIFO(アイエフオー)注文の設定方法
ここでは、FX取引におけるIFO注文の設定方法を、MT4の画面で説明します。
わかりやすくするために、以下の順番に分けて説明します。
- ①:IFD注文とOCO注文を同時に出す方法
- ②:①の注文画面を呼び出す方法
- ③:IFD注文の詳細(買い or 売り/指値 or 逆指値)を指定する方法
①:IFD注文とOCO注文を同時に出す方法
出典:MT4
これはMT4の新規注文の画面です。
この画面の中に「IFD注文」の欄と「OCO注文」の欄があります。
出典:MT4
上図の赤枠部分がIFD注文(新規注文)の欄で、青枠部分がOCO注文(決済注文)の欄です。
出典:MT4
OCO注文の方は、左側が損切り、右側が利益確定の注文を行う欄です。
損切りの方は「決済逆指値(S/L)」、利益確定の方は「決済指値(T/P)」と表示されています。
出典:MT4
それぞれの価格を設定します。
出典:MT4
数量(ロット)を指定します。
出典:MT4
「発注」を押して確定します。
なお、一番上の欄の「通貨ペア」については設定不要です。
(これから説明する方法で注文画面を呼び出せば、それまで表示していたチャートの通貨ペアが、最初から設定されているためです)
出典:MT4
注文が確定すると、チャート画面下の注文一覧の部分に「新規注文」のみが表示されます。
この新規注文で指定した指値・逆指値に価格が到達すると、同注文が約定し、一覧から消えます。
それと同時に、決済注文として出した2つの注文がここに表示されます。
②:①の注文画面を呼び出す方法
出典:MT4
注文画面は、チャートを開いてキーボードの「F9」キーを押すと開きます。
出典:MT4
このようにオーダーの発注画面がポップアップで開きます。
出典:MT4
画面をアップで見ると、上のようになっています。
出典:MT4
ここまで説明してきた画面とは、上図のオレンジ枠部分が異なっています。
(ここまでは、重要な部分を先に説明するため、最初の画面操作の説明を割愛していました)
出典:MT4
まず、新しい画面で「注文種別」を選びます。
(最初は「成行注文」になっています)
出典:MT4
選ぶと「成行注文・指値注文(Pending Order)」という2つの選択肢が出るので「指値注文(Pending Order)」をクリックしてください。
出典:MT4
指値注文(Pending Order)を選ぶと、最初に解説した画面になります。
③:IFD注文の詳細(買い or 売り/指値 or 逆指値)を指定する方法
IFD注文(新規注文)は、以下の4通りの選択肢があります。
- ・買いの指値注文
- ・売りの指値注文
- ・買いの逆指値注文
- ・売りの逆指値注文
これらの指定方法を説明します。
出典:MT4
まず、IFD注文の注文欄で「注文種別」を選びます。
最初は「Buy Limit」と書かれています。
出典:MT4
選ぶと、上図のように4つの選択肢が出ます。
それぞれの意味は以下の通りです。
Buy Limit | 買いの指値注文 |
Sell Limit | 売りの指値注文 |
Buy Stop | 買いの逆指値注文 |
Sell Stop | 売りの逆指値注文 |
選んだ後は、最初に説明した方法で、IFD注文・OCO注文両方の設定をします。
IFO(アイエフオー)注文のメリット
IFO注文のメリットは、以下の2点です。
- ・自動で取引できる
- ・リスク管理と利益確定を同時にできる
自動で取引できる
IFO(アイエフオー)注文を使うと、新規注文の約定と同時に、利益確定と損切りの決済注文が発注されます。
エントリーから利益確定・損切りまで全て自動で行ってくれるのが、IFO注文のメリットといえます。チャートが見られない場合でも事前に発注できるので、効率よく取引することが可能です。
リスク管理と利益確定を同時にできる
IFD(イフダン)注文は、新規注文と同時に決済注文を1つ(利益確定もしくは損切り)しか発注できません。利益確定の決済注文を入れた場合、損切りを設定できないため、リスク管理に不安が残ります。対して、IFO(アイエフオー)注文は、利益確定の注文だけでなく損切りの決済注文も同時に発注できることから、利益確定とリスク管理を同時に行うことができます。
IFO(アイエフオー)注文のデメリット
IFO注文のデメリットは、以下の2点です。
- ・指値注文が注文されない可能性がある
- ・スリッページによる損失が起きる可能性がある
指値注文が注文されない可能性がある
IFO(アイエフオー)注文は新規注文が約定しないと決済注文が発注されません。
レートが新規注文の予約価格まで達しない場合、いつまでも約定せずに機会損失が発生する可能性があります。
スリッページによる損失が起きる可能性がある
新規や決済の指値(逆指値)注文は、重要指標発表時などの相場急変時にスリッページが発生し、予約していた価格と約定価格が乖離する場合があります。
そのため、想定よりも損失が拡大する可能性があります。
IFO(アイエフオー)注文に関するQ&A
IFO(アイエフオー)注文に関して、よくある疑問点に回答します。
- ・IFD注文とIFO注文の違いは何ですか?
- ・IFO注文で取引中に決済はできますか?
IFD注文とIFO注文の違いは何ですか?
IFD注文とIFO注文の違いは、新規注文と同時に発注する決済注文の数です。
IFD(イフダン)注文は新規注文と1つの決済注文(利益確定もしくは損切り)を同時に発注する方法です。対してIFO(アイエフオー)注文は新規注文と2つの決済注文(利益確定と損切り)を同時に発注する方法です。
IFO注文で取引中に決済はできますか?
IFO(アイエフオー)注文は、新規注文から利益確定・損切りまで自動で行ってくれますが、予約している決済注文(利益確定・損切り)にレートが達する前に、成行決済することも可能です。
【まとめ】IFO(アイエフオー)注文とは|メリット・デメリットを解説
FX取引におけるIFO(アイエフオー)注文とは、新規注文が約定したら、付随した2つの決済注文を発注するという注文方法です。
新規注文と同時に利益確定と損切りの2つの決済注文を発注できることから、リスク管理を行いながら利益を追求できます。
エントリーから利益確定・損切りまでを全て自動化し、効率良く取引できるメリットの大きい注文方法です。
ただし、新規の指値(逆指値)注文が成立しない場合は、機会損失が発生するデメリットがあります。
発注方法はもちろんのこと、メリット・デメリットを加味した上で、IFO注文を活用しましょう。
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