ホンダ、日産に子会社化を打診

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 ホンダが経営統合協議を進めている日産自動車に対し、日産株を取得して子会社化する案を打診していることが4日分かった。当初は持ち株会社を共同で設立して、両社が完全子会社として傘下入りする計画だった。日産の経営再建の取り組みが遅れていることに懸念を深めるホンダには経営の主導権を握る狙いがあるとみられる。日産側の反発は必至で調整は難航する可能性がある。

 ホンダと日産は昨年12月に本格的な経営統合の協議入りを発表した。当初は今年1月末をめどに統合の方向性を決める予定だったがまとまらず、2月中旬に延期していた。日産が想定している合理化策にホンダが納得せず、協議が進展していないとみられる。

 ホンダは業績が急速に悪化した日産に統合の条件として、日産が昨年11月に打ち出した世界で9千人の人員削減や生産能力の2割縮小を柱とする合理化策の具体化を求めている。日産は販売不振の米国3工場での早期退職募集などを固めたが、ホンダは踏み込みが甘いとみて、より強い立場でグループをかじ取りすることを模索し始めたもようだ。


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