利上げ効果3千億円超

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 三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手銀行グループ5社の2025年3月期連結決算で、日銀の政策金利引き上げで見込まれる利益押し上げ効果が計3千億円超に上ることが4日、各社の試算で分かった。純利益は、りそなホールディングスを除く4社が過去最高となる見通しだ。

 日銀の利上げを追い風に市中金利が上昇し、銀行の収益力の源泉である利ざやが改善する。利ざやは預金など調達と貸し出しの金利の差から得るもうけを指す。取引先との関係維持などを目的とする政策保有株式の売却が進んでいるのも好業績の要因だ。

 昨年来の利上げによる業務粗利益や業務純益への効果が示され、三菱UFJが850億~950億円、三井住友フィナンシャルグループは900億円、みずほフィナンシャルグループは1050億円。三井住友トラストグループは230億円、りそなホールディングスは310億円だった。

 利上げは恩恵ばかりではなく、みずほの峯岸寛財務企画部長は3日の決算説明会で「金利上昇がコスト面で相当な重しとなっていく」と気を引き締めた。


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