暗号資産(仮想通貨)の基礎

NFTとは|初心者向けに仕組みや暗号資産(仮想通貨)との違いなどわかりやすく解説


NFT

NFTとはNon-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)の略で、日本語では「非代替性トークン」と訳され、唯一無二の価値を持つ代替不可能なデジタルデータを指します。

本記事では、初心者向けにNFTの仕組みや、暗号資産(仮想通貨)との違いなどを、わかりやすく解説します。

NFTとは

NFT(Non-Fungible Token)とは代替不可能なトークンブロックチェーン技術により発行されるデジタルデータ)のことです。

ここではNFTの概要を、以下の内容に分けて解説します。

  • ・特徴
  • ・仕組み
  • ・具体例

特徴

NFTには、主に以下4つの特徴があります。

  • ・唯一性(完全な一点ものである)
  • ・取引可能性(売買できる)
  • ・相互運用性(他のウォレットやサービスと共通で利用できる)
  • ・プログラム可能性(プログラムをカスタマイズできる)

①の唯一性とは「コピーや改ざんができない、完全な一点物を作成できる」という性質です。

この性質は、後述するブロックチェーン技術によって成り立ちます。

②の取引可能性とは「売買できること」で、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)と同じように市場で売買可能です。

NFTも仮想通貨と同様に、ブロックチェーンに取引履歴を記録することで、履歴の正しさが証明されています。

③の相互運用性とは「同じ規格を用いるウォレットやサービスであれば、同じように取引できる」という性質です。

NFTでは主に「ERC-721」という規格などが用いられており、例えば異なるブロックチェーンを用いたゲーム間でも、規格が同じであれば、アイテムの交換や利用が可能です。

④のプログラム可能性とは「NFTのプログラムをカスタマイズできる」という性質です。

例えばイラストのNFTであれば「誰が売買しても、売買する度にその代金の一部がイラストレーターに支払われる」などのプログラムを作成できます。

仕組み

NFTの取引履歴や著作権などの情報は、ブロックチェーンに記録されます。

ブロックチェーンとは「取引履歴が記録されたブロックを鎖のように連結させ、分散させて処理・保管する技術」のことです。

NFTの仕組みの鍵となるのは、ブロックチェーンの一種である「スマートコントラクト」の技術です。

スマートコントラクトは、取引履歴以外にも様々な情報を追加でき、所定の条件が満たされると契約が自動で実行される仕組みもプログラムできます。

このため、著作権や所有権などの情報を記載することも可能となります。

具体例

NFTの具体例として、イラストや音楽などのデジタルアートがNFT化され、唯一無二のデジタル資産として取引されたケースが挙げられます。

また、ゲーム内のアイテムやキャラクターもNFTとして扱われ、所有権を証明しつつ、売買できる例もあります。

さらに、イベントのチケットといった現実世界の資産や権利もNFTで表現され始め、本来なら物質的な価値を持たなかったデジタルデータに、新たな価値と可能性をもたらしています。

NFTが注目される理由

NFTが注目される理由は、「代替不可能」という特徴を活かし、本来なら無制限に複製できるデジタルデータに対して、オリジナリティを付与することに成功している点です。

この特徴を活かし、アートやゲーム、チケットなどの様々な用途での活用が期待されています。

NFTは各地の自治体にも注目されており、「地域性のあるNFTアートを発行する」「ふるさと納税の返礼品に加える」などの事例が見られます。

NFTと暗号資産(仮想通貨)との違いや関係性

ここでは、NFTと暗号資産(仮想通貨)との違いや関係性について解説します。

  • ・暗号資産(仮想通貨)との違い
  • ・イーサリアムとの関係性

暗号資産(仮想通貨)との違い

暗号資産(仮想通貨)とNFTの主な違いは「代替可能か、代替不可能か」という点です。

仮想通貨は代替可能で、NFTは代替不可能です。

例えば、仮想通貨の場合、Aさんの持つ1BTCとBさんの持つ1BTCは「お互いに代わりが効くもの」ですが、NFTの場合、イラストAのNFTとイラストBのNFTは、どちらも一点物であるため「代わりが効かないもの」です。

NFTは名前通りNon-Fungible Token(代替不可能なトークン)であり、仮想通貨はFungible Token(代替可能なトークン)です。

イーサリアムとの関係性

NFTでは前述の通り、主にプラットフォームにイーサリアムを採用しています。

イーサリアムとは「イーサリアムプロトコル」と呼ばれるブロックチェーン技術を用いた「プラットフォーム」のことです。

暗号資産(仮想通貨)は、イーサ(ether/ETH)といいます(日本ではイーサリアムも仮想通貨と捉えるのが一般的)。

スマートコントラクトを採用することで「取引履歴以外にも多くの情報を記録できる」「著作権料の支払いなどのプログラムを追加できる」などの利点があります。

イーサリアムにも様々な種類(規格)がありますが、NFTでは主に「ERC-721」が用いられ、NFTゲームでは「ERC-1155」が用いられることもあります。

NFTの始め方・買い方

NFTの始め方・買い方は、主に以下の4ステップに分かれます。

  • ・①仮想通貨取引所の口座を開設する
  • ・②ウォレットを作成する
  • ・③仮想通貨を購入する
  • ・④NFTマーケットプレイスで実際にNFTを購入する

①仮想通貨取引所の口座を開設する

NFTは一般的に、法定通貨ではなく暗号資産(仮想通貨)で売買されます。

そのため、最初に仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。

口座開設で必要な作業は、主に以下の2つです。

  • ・アカウント作成(基本情報の入力)
  • ・本人確認

本人確認に必要な書類提出などは、多くの取引所がスマホでの対応を可能にしています。

②ウォレットを作成する

口座の開設ができたら「ウォレット」を作成します。

ウォレットは自分専用のインターネット上の財布のようなもので、購入したNFTを保管できます。

③仮想通貨を購入する

ウォレットができたら取引所の口座に日本円を入金し、暗号資産(仮想通貨)を購入します。

取引所によって異なりますが、以下のような方法で入金が可能です。

  • ・銀行振込(ATM)
  • ・ネットバンキング(Pay-easy含む)
  • ・コンビニ入金
  • など

購入する仮想通貨は、使用する予定のNFTマーケットプレイス(NFTが売買できる市場)が対応している銘柄を選択します。

④NFTマーケットプレイスで実際にNFTを購入する

暗号資産(仮想通貨)の購入までできたら、後はNFTマーケットプレイスで実際にNFTを購入するのみです。

マーケットプレイスによっては、ウォレットとの連携手続きが必要なこともあります。

NFTを購入する際は、NFTの価格に加えてガス代(仮想通貨の送金手数料)が加わります。

【まとめ】NFTとは|初心者向けに仕組みや暗号資産(仮想通貨)との違いなどわかりやすく解説

NFTとは「非代替性トークン」のことで、主にイーサリアムブロックチェーン上に取引履歴が記録されます。

暗号資産(仮想通貨)との違いは、個々のNFTはいずれも「代わりの効かない一点物である」という点です。

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