MT4の使い方

MT4とは?主な機能と5つのメリット、MT4での取引の始め方を解説


MT4(メタトレーダー4)とは、FXで用いられる無料の取引ツールです。
初心者から上級者まで幅広いユーザーのニーズを満たす機能を豊富に備えているため、世界中のFXトレーダーが利用しています。

MT4では、自動売買プログラム(EA)を使い24時間自動で取引できるほか、50種類以上のインジケーターを使った高度なテクニカル分析も可能です。
そのため、これから自動売買を始めたい人や、多様なインジケーターを使ったより高度な取引をしたい方にオススメの取引ツールです。

本記事では、MT4でできることやメリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。
また、MT4を使うためにはFXの口座を開設しておく必要があります。
OANDA証券での口座開設手順や、MT4を使うためのPC環境についても紹介します。

今すぐMT4を使うために必要な手順を見る

1.MT4(メタトレーダー4)とは?

MT4の3つの特徴

MT4(メタトレーダー4)は、MetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)社が開発した、無料で利用できるFX取引ツールです。
国内でMT4に対応しているFX会社は数社にとどまっているものの、全世界で数百万人以上のトレーダーが愛用しているスタンダードなツールなのです。

MT4には主に以下のような特長があります。

  • ・自動売買のプラットフォームとして使える
  • ・チャート機能が充実している
  • ・カスタマイズ性が高い

MT4では、自動売買プログラム(EA)を稼働し、自動で取引がおこなえます。
(ちなみに、EAとはエキスパートアドバイザーの略です)

また、デフォルトで50種類以上のインジケーターを使えるため、さまざまな取引手法に合った幅広いチャート分析が可能です。
さらに、独自開発したインジケーターや自動売買プログラム(EA)をMT4に組み込めるため、自分のトレード環境を自由にカスタマイズできます。

続いて、MT4を使うメリットについて、もう少し詳しく解説していきます。

2.MT4を使う5つのメリット

MT4を使うメリットは、主に5つあります。

  • 1.自動売買プログラム(EA)を使って自動で取引ができる
  • 2.自動売買プログラム(EA)のバックテストができる
  • 3.50種類以上のインジケーターを使える
  • 4.チャート上から素早く注文できる
  • 5.無料で使える

【メリット1】
自動売買プログラム(EA)を使って自動で取引ができる

MT4では、EAという「自動売買プログラム」を使用できます。

EAを使うと、あらかじめ設定しておいたロジック(プログラム)に基づいて、自動で取引できます。
プログラムが自動で取引をしてくれるため、普段忙しく相場をずっと見続けていられない人でも、24時間利益を得られそうなタイミングで売買ができるのです。

また、一度決めたルールをもとに自動売買されるため、人の判断や感情に左右されずに取引ができ、リスク管理をしやすいというメリットもあります。

なお、プログラミングの知識がある方なら、自分でEAを作成してMT4上で使うことが可能です。
プログラミングの知識がない方でも、インターネット上で有料から無料のものまで多数提供されており、それらを入手して使えます。
EAの種類によって設定できるロジックや損益の幅が異なるため、自分のトレードスタイルに合わせて選ぶことが必要です。

ちなみに、OANDA証券でFX取引をおこなう方には、トレードのプロが開発したEAを無料でご提供しています。

 

●OANDA証券が提供しているEA

OANDA証券では、MT4のEAの総合サイト「システムトレードのテラス」を運営しているテラス株式会社のEAの利用が可能です。
さまざまなEAを知り尽くしたプロが開発しているため、取引経験が少ない方でも比較的取り組みやすい設定が可能です。

【提供しているEAの例】
●市場開始レンジ戦略EA
 市場開始後の一定期間の高値・安値を抜けた方向へ取引できるEA

●窓埋め戦略EA
 週明けの窓開けが発生した場合にその窓を埋めるための取引できるEA

「市場開始レンジ戦略EA」「窓埋め戦略EA」の詳細や、OANDA証券でのEAを始める手順については、以下記事で解説しています。

参考記事:MT4で自動売買を始めるならOANDAがおすすめ|設定方法も解説
※ただし、必ず利益を得られる万能なEAはありません。
損失が発生する可能性もあるので、利用する際はご注意ください。

【メリット2】
自動売買プログラム(EA)のバックテストができる

自動売買を始める前に必ずおこなっておきたいのが、EAの「バックテスト」です。

バックテストとは、これから利用するEAで利益が得られそうかを検証することです。
具体的には、MT4内の過去のチャートデータをもとに、「過去の相場でEAを稼働させていたら利益が出たのか」をシミュレーションできます。
さらに、どのパラメーターで一番利益が出ていたかを検証し、最適なパラメーターをEAに設定することも可能です。

MT4には、このEAのバックテストをおこなえる機能がデフォルトでついています。

必ず利益が得られる万能なEAはありません。
だからこそ、EAを使うリスクを把握するために、バックテストは必須の作業なのです。

以下記事では、MT4でバックテストをおこなう手順について、MT4の画面キャプチャ付きでわかりやすく解説しています。

参考記事:MT4でバックテストを行うやり方は?できない場合の対処方法も紹介

【メリット3】
50種類以上のインジケーターを使える

MT4では、「ボリンジャーバンド」「MACD」「移動平均線」といった有名どころを含め、50種類以上のインジケーターを使えます。

MT4で使えるインジケーターの一部

複数のインジケーターを組み合わせてチャート分析をおこなうことで、取引の根拠が増えるため、売買サインの信用性が増します。
また、チャート分析時に必要な描画機能も充実しているため、それらも活用することでよりチャート分析を進めやすくなるでしょう。

 

●OANDA証券が提供しているインジケーター

OANDA証券では、デフォルトのMT4にありそうでなかったオリジナルインジケーターを提供しています。
お客様の声を元に70種類以上のインジケーターを独自で開発したため、実際の取引にすぐに役立てていただけます。

たとえば、MT4には「RCI」というインジケーターはデフォルトで入っていません。
しかしOANDA証券では「OANDA_RCI」として提供しているため、MT4で「RCI」を使えます。

OANDA証券が提供するMT4専用の全インジケーターについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
使いたいインジケーターがありそうか、ぜひチェックしてみてください。

参考記事:MT4/MT5のおすすめインジケーターを無料配布。チャートへの入れ方も解説

【メリット4】
チャート上から素早く注文できる

MT4では、他の取引ツール同様、チャート上からの「ワンクリック注文」が可能です。
しかし、MT4はそれだけでなく、ストップ注文及びリミット注文の発注・変更を、チャート上でのドラッグ&ドロップで素早くおこなえるという特長があります。

注文操作が素早くおこなえる様子がイメージ

分析をおこなっているチャート上で注文処理ができるため、取引チャンスを逃しません。

【メリット5】
無料で使える

メリットの1~4で紹介したような機能を搭載したチャートソフトの場合、通常は有料で提供されていることが多いです。
たとえば、無料版と有料版が提供されている「Tradingview(トレーディングビュー)」では、有料版でないとMT4と同等の機能が使えません。
しかしMT4の場合、MT4を導入しているFX会社の口座開設をするだけで、これらの機能が無料で使えるというメリットがあります。


上記で紹介したMT4の各機能を使いこなすことによって、利益の最大化や、リスク管理のしやすいトレード環境を作れます。

ちなみに、OANDA証券の「NYサーバーコース」では、1,000通貨(約4,000円/1ドル100円計算)と少額から取引を始められます。
少額から取引を始めることで、リスクを抑えながら取引回数を重ねられるため、MT4の操作に早く慣れることができるでしょう。

MT4を使った取引方法は、記事の後半で詳しく紹介します。
まだMT4を使える口座をお持ちでない方は、まずは口座開設へお進みください。

OANDA証券で口座開設しMT4を使う

MT4を使ったことがなく「使い慣れていない取引ツールでいきなり本番の取引をおこなうのが不安」という方は、デモ口座(デモトレード)を試していただくのがオススメです。

デモ口座とは、仮想資金を使い本番同様の取引ができるサービスです。
損失が発生しても実際の証拠金は減らないので、MT4を初めて使う方でも、気軽に取引を始められます。

「まずはデモトレードを試したい」という方は、以下からデモ口座開設へお進みください。

デモ口座を開設してMT4を使ってみる

3.MT4を使うデメリット

ここまでご説明したように、MT4は高機能で、利益を最大化できるという点で多くのメリットを得られます。
一方、高機能であるがゆえに、取引に慣れていない方にとっては覚える操作が多く、慣れるまでに時間がかかるというデメリットもあります。

基本的な注文やインジケーターの表示など、ただ取引をするだけであれば、それほど難しくはありません。
しかし、より高度な取引をしたい場合は、その分使い方の難度もあがります。
たとえば、オリジナルインジケーターの作成や自動売買プログラム(EA)の導入、バックテストの実施などは、詳しいマニュアルを見ながらでないと難しいかもしれません。
そのため、FX会社を選ぶ際には、わかりやすいマニュアルが提供されているかどうかも確認するとよいでしょう。

OANDA証券では、初めてMT4を使う方にも安心してご利用いただけるよう、画像や動画付きのマニュアルを提供しています。

画像や動画付きのマニュアルを提供

ここまで、MT4の機能やメリット・デメリットについて解説してきました。
ここからは、OANDA証券でMT4を使い始めるまでに必要な手順を紹介します。

4.MT4をOANDA証券で使うために必要な3つの手順

OANDA証券でMT4を使うまでに必要な手順は、以下の3つです。

【手順1】
OANDA証券の口座を開設する

OANDA証券でMT4を使うには、まずはOANDA証券の口座開設が必要です。
以下のボタンをクリックし、必要な情報を入力し、口座開設に進みます。

OANDA証券で口座開設しMT4を使う

口座開設時の詳しい手順については、以下のページを参考にしてください。

参考記事:FXの口座開設方法や必要書類、審査基準、手続きの流れなどを紹介

【手順2】
PCの環境やスペックを確認する

MT4をインストールする前に、MT4を使用できるかどうか、自分のPC環境やスペックを確認しましょう。

具体的には、以下の3点を確認します。
(MT4だけでなくMT5の動作環境についても記載しています。)

1.OSがWindows 10以降か

パソコン購入時にビット(Bit)にご注意下さい。
MT4は32ビットで動作しますが、MT5は64ビットでのみ動作します。
MT5をご利用の場合は64 ビットのパソコンをお選びください。

MT4はWindows 10以前のOSでも動作しますが、Microsoftのサポートが終了しておりセキュリティ上の問題が発生するおそれがあるため推奨しません。
Chrome OS/MacOSは利用できません。
またMT4/5は1台のPCに2つ以上同時インストールしないでください。
推奨環境以外(MacやWindows10以前のOS、2つ以上の同時インストール)はOANDAのサポート対象外です。

2.PCのスペックに余裕があるか

PCの使用環境によって大きく異なりますので、一概には言えませんが一般的なスペックについて記載します。

CPUは当然ながら世代が若い(最新)のものの方が望ましいです。
代表的なものでは、Intel社であればCore i7以降、AMD社であればRyzen 7以降が望ましいです。
クロック周波数は2GHz以上、コア数は4コア以上、メモリは4~8GB以上があると良いでしょう。
またHDD/SSDの空き容量に十分な余裕があることにも注意してください。

3.インターネット環境が安定しているか

MT4使用の有無に限らず、FXではインターネット回線を経由して取引注文の発注、約定がおこなわれます。
そのため、インターネットに安定して接続できるかどうかにも気を配る必要があります。
安定性を考慮し、有線LANによるインターネット接続も検討すると良いでしょう。

なお、VPS(仮想専用サーバー)を契約し、仮想サーバー上で自動売買をおこなう人も多いです。
積極的に自動売買をおこないたいと考えている場合は、VPSを利用するのも1つの手段です。
代表的なVPSである、お名前.comや、ABLENETを利用する方法は、下記の記事で解説しています。

参考記事:お名前.comのVPS(仮想専用サーバー)の契約手順からMT4・MT5でEA(自動売買ツール)を設定する方法

参考記事:ABLENETのVPS(仮想専用サーバー)の契約手順からMT4・MT5でEA(自動売買ツール)を設定する方法

【手順3】
MT4のサブアカウントを開設する

口座開設完了後は、MT4のサブアカウントを開設し、MT4をインストールします。
詳しい手順については、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:MT4(メタトレーダー4)のインストール方法


OANDA証券でMT4を使うための手順は以上です。

MT4をインストールしたら、実際に使ってみましょう。
MT4の見方やチャートの表示方法といった基本操作については、以下の記事で画像を用いて詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

参考記事:MT4の使い方|基本操作やインジケーター、EAの導入方法をすべて解説

実際の取引でMT4を使う前に、まずはデモ口座(デモトレード)で試してみたいという方は、以下よりデモ口座を開設していただけます。

デモ口座を開設してMT4を使ってみる

5.MT4とMT5の違い

OANDA証券では、MT4を改良したMT5も提供しています。

ただ、2022年3月時点では、MT5上で稼働するEAはMT4に比べて少ないため、自動取引を積極的におこないたい方はMT4がオススメです。

今後、MT5で稼働するEAが増えてきた際には、システムの動作処理の軽さや、チャートの時間軸の種類が多いMT5が利用しやすくなるでしょう。

MT4とMT5の違いは、以下の通りです。

                                                                                                                             
項目 MT4(32Bit) MT5(64Bit)
システムの動作処理重い軽い
インジケーターの種類
  • ・デフォルトで40種類以上使用可能
  • ・ライブラリから100種類以上ダウンロード可能
  • ・OANDAオリジナルのツール、インジケーターを使用可能
    プログラム言語MQL4MQL5
    使えるEAの数多い

    少ない
    (MT5上で稼働しないEAが多い)

    バックテストの所要時間長め短め
    チャートの時間軸9種類21種類

    MT4のデメリットで述べたように、取引に慣れていない方にとっては、MT4やMT5の操作方法は覚えるまでに時間がかかります。
    また、MT5はまだ利用者数が少ないため、使い方の情報も多くはありません。

    そのため、まずは利用者数が多く、操作の参考にできる情報が多いMT4で取引を始めるのがよいでしょう。

    ちなみに、OANDA証券ではMT5も提供しているため、より取引の幅を広げたいと感じたときにMT4からMT5に移行することも可能です。

    参考記事:OANDA証券のMT5についてはこちら

    まとめ

    最後に、この記事で紹介したMT4のポイントをまとめておきます。

    • 1.自動売買のプログラム(EA)が使えるだけでなく、「バックテスト」の機能も備えている
    • 2.豊富なインジケーターを使い、値動きを精度高く予測できる
    • 3.操作に慣れるまで時間がかかることがあるが、情報が多く提供されているため、調べながら自分で操作を学べる

    MT4を使いこなせれば、今までよりも取引の幅を広げていただけます。

    なお、OANDA証券では、MT4の操作に関する解説ページや動画を公開しています。
    MT4についてより詳しく知りたい方は、ぜひ以下のコンテンツを参考にしてみてください。

    MT4を学びたい方へオススメコンテンツ

    MT4

    OANDA証券ではMT4(メタトレーダー4)の基本的な使い方を、画像や動画を用いて詳しく解説します。OANDA証券が独自開発したオリジナルインジケーター自動売買(EA)なども豊富に提供しています。OANDA証券の口座をお持ちであれば無料で使えるので、ぜひ口座開設をご検討ください。


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