NY株式サマリー(17日)=ダウ334ドル高と反発 週間では3指数がそろって3週ぶりに反発

市場概況
◆ダウ平均: 43487.83 +334.70 +0.78%
◆S&P500: 5996.66 +59.32 +1.00%
◆NASDAQ: 19630.20 +291.91 +1.51%

 17日のNY株式相場は反発。今週発表された物価指標が市場予想を下回る伸びにとどまったことで年内の複数回の利下げ期待が高まったことや、大手金融機関を皮切りに発表がスタートした第4四半期決算が総じて良好な結果となったことが引き続きセンチメントの改善につながった。来週にはトランプ次期大統領の就任式も控えており、規制緩和や減税への期待もリスク選好を強めた。この日発表された12月建設許可件数、12月住宅着工件数、12月鉱工業生産が軒並み市場予想を上回ったことも安心感につながった。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.60ポイントから15.97ポイントに低下した。

 前日に4日ぶりに小幅反落したダウ平均は334.7ドル高(+0.78%)の43487.83ドルと反発。一時、500ドル高まで上昇する場面もあった。S&P500も一時、1.31%高の6014.96ポイントまで上昇し、1.00%高の5996.66ポイントと反発して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.51%高と大幅反発した。

 S&P500の11セクターはヘルスケア、不動産を除く9セクターが上昇。一般消費財、IT、コミュニケーションが1%超上昇し、生活必需品、金融も0.8%超上昇した。メガキャップはエヌビディア、テスラが3%超上昇し、アマゾン・ドット・コムが2%超、アルファベット、マイクロソフトも1%超上昇した。

 週間ではダウ平均が3.69%高、S&P500が2.91%高、ナスダック総合が2.45%高と主要3指数がそろって3週ぶりに反発。今年初めての上昇となった。業種別ではS&P500の全11セクターが週間で上昇。エネルギー、金融、素材が6%超上昇し、不動産、資本財、公益が4%超上昇。一般消費財も約4%上昇したが、IT、コミュニケーション、生活必需品が1%台の上昇にとどまり、ヘルスケアは0.30%高となった。


(羽土)


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