香港株サマリー(16日)

市場概況
3日続伸、米利上げ期待が持ち直し

 16日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.23%高の19522.89ポイントだった。中国企業指数は1.24%高の7098.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1423億HKドル。

 ハンセン指数はおおむね10日移動平均線と20日移動平均線に挟まれたレンジ(大引け時点で19338.40−19610.94ポイント)で堅調に推移。前日の米株式相場が大幅高となった流れを引き継ぎ、幅広いセクターで買いが優勢となった。15日発表の米12月消費者物価指数(CPI)でコア指数が市場予想を下回ったことで米インフレ再燃への懸念が薄れ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が再び高まったもよう。

 ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、ネット株の美団(03690)とJDドットコム(09618)が買われ、相場の上昇を主導した。前日安かった金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)は買い直された。アルミメーカーの中国宏橋(01378)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)、自動車販売の中升集団(00881)も大幅に反発した。半面、半導体株のSMIC(00981)、カジノ株の銀河娯楽(00027)、医薬品株の中国生物製薬(01177)が売られた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.23%高の4417.37ポイントと3日続伸。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)が7%近く上昇したほか、動画プラットフォームのビリビリ(09626)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)が大幅高だった。一方、SMICの下げが目立った。


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