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経団連は14日、会長・副会長会議を開き、十倉雅和会長(74)の後任に、日本生命保険会長で経団連副会長を務める筒井義信氏(70)を内定した。金融機関からの起用は初めて。会議後の定例記者会見に十倉氏と同席した筒井氏は「成長と分配の好循環を通じた日本経済の持続的発展に全力を尽くしたい」と強調した。定時総会を開く5月29日付で就任する。
会長は2期4年務めるのが通例。経団連会長は従来、製鉄や自動車など製造業出身者が大半で、非製造業からは3人目。
今月20日にトランプ次期米大統領が就任する。関税強化など保護主義的な政策を打ち出す可能性が高く、日本も影響を避けられそうにない。筒井氏は経済界のまとめ役として手腕を問われる。
国内では、社会保障制度改革やエネルギー政策に重点的に取り組む見通しだ。筒井氏は「日本経済には克服すべき課題が山積している。社会性の視座を持って課題解決に誠心誠意取り組む」と述べた。経団連は記者会見で筒井氏に対する質問を受け付けなかった。
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