中国株サマリー(8日)

市場概況
小幅続伸、設備更新・買い替え促進策が拡大実施へ

 8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前日比0.02%高の3230.17ポイントだった。深セン成分指数は0.54%安の9944.64ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2429億6600万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付いた後に心理的節目の3200ポイントを割り込み、前引けにかけて下げ幅を拡大した。トランプ米次期大統領の就任を今月20日に控え、米国の対中政策を巡る警戒感からリスク回避の動きが優勢。ただ、後場に入ると指数は上向きに転じ、再び3200ポイントに乗せると、終盤は前日終値を挟んでもみ合った。中国当局の景気刺激策を好感する買いが下値を支えた。中国の国家発展改革委員会と財政部はこの日、デジタル製品の新たな購入補助を行うなど、大規模な設備更新と消費財の買い替え(以旧換新)を促進する政策を2025年に拡大実施すると明らかにした。

 セクター別では、家電、商業・百貨店、造船が高い。半面、バッテリー素材が全面安となったほか、非鉄金属、鉄鋼、石炭、金融・投資関連などが売られた。

 A株市場では、自動車部品メーカーのウェイチャイ・パワー(000338)、電力会社の国投電力控股(600886)、家電メーカーの海爾智家(600690)、海信家電集団(000921)、珠海格力電器(000651)、バスメーカーの鄭州宇通客車(600066)が高い。石油メジャーのペトロチャイナ(601857)、大手国有銀行の中国建設銀行(601939)なども買いを集めた。半面、前日に高かった立訊精密工業(002475)、広聯達科技(002410)、富士康工業互聯網(601138)、京東方科技集団(000725)などのテック株や、自動車メーカーの上海汽車集団(600104)が反落した。

 上海B株指数は0.96%安の259.62ポイント、深センB株指数は0.84%安の1186.84ポイントだった。


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