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NTTとスカパーJSATの共同出資会社「スペース・コンパス」(東京)は、2026年にも、複数の地球観測衛星が撮影した画像データを中継して地上に送るための静止衛星をアジア上空に打ち上げる。運用が始まれば、日本を中心とした広範囲の衛星画像がほぼリアルタイムで得られる。海上監視の強化に役立つとして、防衛省や海運会社の活用を見込む。
静止衛星はアジア上空約3万6千kmにとどまり、それより低い軌道を周回する地球観測衛星と通信して画像データを集め、光技術を使った高速通信で日本の地上局に送る。観測衛星から直接地上に送るより1時間以上、時間を短縮できるとみている。
スペース・コンパスによると、防衛省が活用すれば海上の艦船の位置をほぼ常時把握できるようになる。海運会社は、地上のレーダーでは見つけるのが難しいステルス性能のある海賊船を早く発見して避けられるようになる。スペース・コンパスは「すでに複数の潜在顧客と協議を進めている」としている。
スペース・コンパスは将来、世界規模でのサービス展開を目指す。
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