香港株サマリー(3日)

市場概況
反発、中国当局のうわさ否定を好感も上値重い

 3日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.70%高の19760.27ポイントだった。中国企業指数は0.97%高の7159.28ポイント。メインボードの売買代金は概算で1603億5000万HKドル。

 ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤に上げ幅を拡大した。「中国の監督管理当局が上場企業に対して、悪材料を1月15日までに公表するよう指導した」「保険会社が公募ファンドに大規模な償還を求めている」といったうわさが拡散したことが2日に相場が急落した一因とされていたが、中国証券監督管理委員会(CSRC)の報道官が同日夜に「すべてデマ情報」と否定したことが好感されたもよう。もっとも、本土市場で上海総合指数が軟調に推移したこともあり、上値が重く、中盤以降は上げ幅を縮小した。

 ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン関連の小米集団(01810)、BYDエレクトロニック(00285)、舜宇光学科技(02382)が大幅高。中国当局がスマホなどの購入に補助金を支給する方針を示したことが材料視された。海運株の東方海外(00316)、新興自動車メーカーの理想汽車(02015)、大型ネット株の美団(03690)なども買われた。半面、自動車ディーラーの中升集団(00881)、ラス大手の信義ガラス(00868)、香港不動産関連の恒隆地産(00101)、恒隆地産(00101)などが安い。マカオカジノ株は明暗が別れ、銀河娯楽(00027)が反発した一方、サンズ・チャイナ(01928)が続落した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.05%高の4403.12ポイントと4営業日ぶりに反発。小米集団、BYDエレクトロニック、蔚来集団(09866)、舜宇光学科技が上昇率上位。半面、東方甄選(01797)、センスタイム(00020)、ビリビリ(09626)、衆安在線財産保険(06060)が下落率上位だった。


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