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製紙業が盛んな「紙のまち」愛媛県四国中央市に拠点を置く愛媛大紙産業イノベーションセンターが、ボールペンで書いても消しゴムが使える「インキ消去機能紙」を開発した。既に普及している「消せるボールペン」とは違い、書いてから一定の時間がたつと消せなくなるのが特徴。役所への提出書類や契約書など、公的文書での実用化を目指して研究を進めている。
ボールペンは、インクが染み込んで乾くことで紙に固着する。センターが新たに開発した紙は、すぐに染み込まないように表面の構造を工夫。インクが紙の表層にとどまっている間は、消しゴムで消すことができる。表面の構造を調整してインクの動きを制御すれば「消せる時間」も任意に設定可能で、既に6時間タイプと24時間タイプの試作品を実証済みだ。
開発の鍵になったのは、次世代素材のセルロースナノファイバー。植物の主成分、セルロースをナノメートル(ナノは10億分の1)単位にほぐした極細の繊維で、密着しながら積み重ねた。これにより紙の風合いを保ちながら、インクの保持に適した構造を実現した。
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