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JR九州高速船が博多と韓国・釜山を結ぶ高速船クイーンビートルの浸水を隠して運航を続けた事件で、親会社のJR九州は23日、運航再開を断念し、日韓航路から撤退すると発表した。再び浸水が起きないように船体を補強するのは困難で、安全が担保できないと判断した。JR九州発足直後の1991年から続く事業は不祥事を契機に歴史に幕を下ろす。
JR九州の古宮洋二社長は福岡市で記者会見し「残念だが撤退せざるを得ない。運航再開を期待していたお客さまにおわび申し上げたい」と謝罪した。
これまでは運航再開を目指す方針を度々示してきたが、浸水の原因となったアルミ合金製の船首の強度を高めるのは技術的に難しいと判明。九州と韓国を結ぶ交通手段で、格安航空会社(LCC)との競争が激化していたことも背景にあった。
古宮氏は会見で、自身の進退を含めた処分について問われると「(11月に公表している)以上の処分はない」と明言した。
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