家計の金融資産、2179兆円

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 日銀が18日発表した7~9月期の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産の残高は9月末時点で1年前と比べて2・8%増加し、2179兆円となった。1月に始まった新しい少額投資非課税制度(NISA)の影響で投資信託が23・3%増と大きく伸び、125兆円だった。

 金融資産の内訳は、投資信託以外では株式が7・2%増の285兆円に拡大。現金・預金は0・3%増の1116兆円だった。そのうち現金は3・1%減の102兆円と統計開始以来、過去最大の下落幅だった。新型コロナウイルス禍で積み増した手元の現金を物価高で使う人が増え、キャッシュレス化も進展した。

 金融資産の合計は前回6月末時点(2214兆円)からは減少した。日経平均株価が円高進行や米景気不安で8月上旬に過去最大の下落を記録したことなどが影響した。

 国債(短期を除く)の時価ベースでの発行残高に占める日銀の保有割合は、9月末時点で52・64%となり、6月末時点(53・21%)から低下した。9月末時点の保有残高は569兆円だった。


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