NYマーケットダイジェスト・17日 株安・円高

スポット
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=153.46円(前営業日比▲0.69円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.00円(▲1.03円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0491ドル(▲0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:43449.90ドル(▲267.58ドル)
ナスダック総合株価指数:20109.06(▲64.83)
10年物米国債利回り:4.40%(横ばい)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.08ドル(▲0.63ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2662.0ドル(▲8.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
11月米小売売上高
(前月比)    0.7%     0.5%・改
(除く自動車)  0.2%     0.2%・改
11月米鉱工業生産
(前月比)   ▲0.1%    ▲0.4%・改
設備稼働率    76.8%    77.0%・改
10月米企業在庫
(前月比)    0.1%     0.0%・改
12月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
         46        46

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は7日ぶりに反落。11月米小売売上高で自動車を除く数値が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが先行。11月米鉱工業生産が予想より弱い内容となったこともドル売りを促した。一時は4.4383%前後と11月18日以来の高水準を付けた米10年債利回りが低下に転じると、前日の安値153.33円を下抜けて一時153.16円まで下げ足を速めた。明日18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や19日の日銀金融政策決定会合の結果公表を前に、ポジション調整目的の売りも出やすかった。
 なお、市場では米連邦準備理事会(FRB)による0.25%の追加利下げはほぼ織り込み済みだが、経済・金利見通しやパウエルFRB議長の定例記者会見から今後の利下げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑が台頭している。

・ユーロドルは3日ぶりに反落。欧州時間発表の12月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことを受けて、19時30分前に一時1.0479ドルと日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると下げ渋った。前日の安値1.0475ドルがサポートとして意識されたほか、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、2時過ぎには1.0516ドル付近まで持ち直す場面があった。

・ユーロ円も3日ぶりに反落。東京市場では一時162.48円と11月22日以来の高値を付けたものの、海外市場に入ると一転下落した。ドル円の下落につれた売りが出たほか、米国株安に伴うリスク回避の円買いが入り一時160.78円と日通し安値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は9日続落。FOMCの結果公表を明日に控えた警戒感から、この日は売りが出やすい地合いとなった。ユナイテッドヘルス・グループが本日も軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を78ドル程度押し下げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。利回りは一時4.4383%前後と11月18日以来の高水準を付けたものの、明日18日のFOMC結果公表を前に大きな方向感は出なかった。

・原油先物相場は続落。先週まで下支えになる局面もあったエネルギー消費大国・中国の景気浮揚策を受けた需要拡大への期待は、中国株の続落を受けて後退。本日から始まったFOMCの結果発表を明日に控えるなか調整の売りも進んで12日以来、3営業日ぶりの安値69.18ドルまで一時下振れた。

・金先物相場は4日続落。米10年債利回りは時間外取引で上昇し、NY入りにかけて11月18日以来の水準4.438%まで一時上昇。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下を意識した売り地合いが続いた。米長期金利は頭打ちとなり4.37%付近まで低下したものの、金相場の反発力は鈍かった。

(中村)


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