香港株サマリー(16日)

市場概況
続落、中国景気不安が重荷 龍湖集団に売り

 週明け16日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.88%安の19795.49ポイントだった。中国企業指数は0.75%安の7132.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1340億6000万HKドル。

 ハンセン指数は小動きで始まり、次第に下げ幅を広げる展開。終盤は20日移動平均線(大引け時点で19726.15ポイント)近くで下げ渋ったものの、終値ベースで5日以来7営業日ぶりの安値を付けた。国家統計局が午前に発表した11月の小売売上高が、前週末発表された同月の金融統計に続いて市場予想より弱い内容となり、中国景気の不透明感が改めて意識された。米連邦準備理事会(FRB)が17−18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開くとあって、積極的な買いを手控えるムードも強かった。

 ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の龍湖集団(00960)、乳業大手の中国蒙牛乳業(02319)、都市ガスの新奥能源(02688)が大幅に続落。前週末に上昇したBYDエレクトロニック(00285)も売られた。医薬品関連の石薬集団(01093)、中国生物製薬(01177)、薬明生物技術(02269)、阿里健康(00241)の下落が目立った。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)、発電大手の華潤電力控股(00836)、石油大手のペトロチャイナ(00857)が反発した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.45%安の4414.70ポイントと続落。AIソフトウエアを手掛けるセンスタイム(00020)、短編動画プラットフォームの快手科技(01024)、スマートフォン大手の小米集団(01810)の下げがきつい。一方、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)が大幅反発した。


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