貸金庫窃盗、被害拡大の恐れ

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 三菱UFJ銀行は16日、行員による貸金庫の窃盗問題に関する記者会見を東京都内で開いた。半沢淳一頭取は「お客さまに多大な不安を与えたことを非常に重く受け止めている」と述べ、謝罪した。時価で十数億円としていた被害は拡大する恐れがあり、自身を含めた役員の処分は「調査や分析を進め、責任を明確にする中で具体的に検討していきたい」と語った。

 東京都内の2支店で貸金庫を利用していた顧客約60人が被害に遭ったとしていたが、2支店で新たに数十人から申告を受けたことを明らかにした。行員は銀行で保管する予備の合鍵を悪用していた。合鍵を本部で一括して管理するといった再発防止に取り組む考えを示した。

 半沢氏は、懲戒解雇した行員は40代の女性だと明らかにし「このようなことをする人間であったとは聞いていない」と述べた。

 11月22日の問題公表から記者会見までに3週間以上が経過したことについては「お客さま対応に最優先に取り組んできた」と説明。被害内容の確認や対策に一定のめどがたったとして、会見実施を決めたという。


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