日銀総裁、利上げ「適切に」

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 日銀の植田和男総裁は18日、名古屋市で記者会見し、現在0・25%程度としている政策金利は極めて低いとして「適切に金融緩和度合いを調整していきたい」と述べ、利上げの必要性を強調した。現在の金利水準を維持すると「基調的なインフレ率が2%を超えて加速してしまうリスクがある」との懸念を示した。

 12月の金融政策決定会合で追加利上げを決めるかどうかを巡っては「毎回の会合でデータを点検し、適切な政策を行っていく」と話した。実際にインフレに弾みがつけば「利上げのペースを思った以上に速めないといけない」とも指摘した。

 2%の物価安定目標に関しては「前進はみられている」と述べた。賃金が上昇し、その波及効果でサービスや商品の価格が上がってきていることを評価した。会見に先立つ地元経済界との懇談会の講演では、段階的な利上げは「物価安定の目標を持続的・安定的に実現していくことに資する」と説明した。

 講演では経済や物価が日銀の想定通りなら政策金利を引き上げる基本的な方針を改めて示した。


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