香港株サマリー(15日)

市場概況
 小幅に6日続落、米金融政策の不透明感が重荷

 15日の香港市場で、ハンセン指数は小幅に6営業日続落。終値は前日比0.05%安の19426.34ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の6980.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で1554億9000万HKドル。

 ハンセン指数は朝方に一進一退の後、中盤は高く推移。終盤は前日終値付近でもみ合いとなり、結局小幅安で終えた。前日終値は約1カ月半ぶりの安値だっただけに、値ごろ感からの買いが入ったものの、米金融政策の不透明感を懸念する売りが指数を押し下げた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が14日、利下げを急ぐ必要がなくなったと発言したことで、同日の米株式相場が下落し、投資家心理を冷やしたもよう。中国の国家統計局が午前に発表した10月の主要経済指標はまちまちの内容。小売売上高が市場予想を上回ったが、鉱工業生産と固定資産投資は下振れした。セクター別では素材、通信、コングロマリットが高い半面、医療・ヘルスケアと不動産・建設、金融が軟調だった。

 ハンセン指数構成銘柄では、金融株の中国人寿保険(02628)、招商銀行(03968)、AIAグループ(01299)が売られ、相場の重荷だった。医薬品ネット通販の阿里健康(00241)と民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)は大幅に続落した。一方、前日大引け後に2024年7−9月期決算を発表したネットイース(09999)が12%超上昇。石炭大手の中国神華能源(01088)、医薬品ネット通販の京東健康(06618)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)が大幅に反発した。 

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.22%高の4327.84ポイントと6営業日ぶりに反発。ショート動画の快手科技(01024)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)が買われた。半面、動画配信プラットフォームのビリビリ(09626)が約10%下落した。

(小針)


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