市場概況
続落、中国の経済政策に失望 本土系金融株に売り
週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.45%安の20426.93ポイントだった。中国企業指数は1.42%安の7355.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で2043億4000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に下げ幅を拡大。8日に閉幕した全国人民代表大会(全人代)常務委員会で、追加の消費刺激策や不動産不況対策が打ち出されず、幅広いセクターが失望売りに押された。中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想から下振れし、中国景気の不透明感も改めて意識されたもよう。ただ、中盤以降はハンセン指数の下げ幅がじりじりと縮小する展開。テック株を中心に個別に材料の出た銘柄が買われ、一定の下支えとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系金融株の中国人寿保険(02628)、中国平安保険(02318)、中国建設銀行(00939)、中国銀行(03988)が売られ、相場の重荷だった。不動産株の龍湖集団(00960)と中国海外発展(00688)、飲料株の華潤ビール(00291)と農夫山泉(09633)は大幅に続落。取引所運営の香港証券取引所(00388)も安い。半面、自動車販売の中升集団(00881)が前週末に続いて急上昇。香港時間午後1時に株式取引を停止した。前週末に10月出荷量を発表した舜宇光学科技(02382)、新型スマートフォンの売れ行きが好調と伝わった小米集団(01810)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.35%安の4651.71ポイントと続落。半導体製造装置のASMPT(00522)、ショート動画の快手科技(01024)、ライブコマースの東方甄選(01797)が売られた。一方、中国半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)とSMIC(00981)が大幅高。中国が半導体の国産化を一段と推し進めるとの思惑買いが入ったもよう。電気自動車の小鵬汽車(09868)は大幅に続伸した。
(小針)
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本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
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週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.45%安の20426.93ポイントだった。中国企業指数は1.42%安の7355.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で2043億4000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に下げ幅を拡大。8日に閉幕した全国人民代表大会(全人代)常務委員会で、追加の消費刺激策や不動産不況対策が打ち出されず、幅広いセクターが失望売りに押された。中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想から下振れし、中国景気の不透明感も改めて意識されたもよう。ただ、中盤以降はハンセン指数の下げ幅がじりじりと縮小する展開。テック株を中心に個別に材料の出た銘柄が買われ、一定の下支えとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系金融株の中国人寿保険(02628)、中国平安保険(02318)、中国建設銀行(00939)、中国銀行(03988)が売られ、相場の重荷だった。不動産株の龍湖集団(00960)と中国海外発展(00688)、飲料株の華潤ビール(00291)と農夫山泉(09633)は大幅に続落。取引所運営の香港証券取引所(00388)も安い。半面、自動車販売の中升集団(00881)が前週末に続いて急上昇。香港時間午後1時に株式取引を停止した。前週末に10月出荷量を発表した舜宇光学科技(02382)、新型スマートフォンの売れ行きが好調と伝わった小米集団(01810)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.35%安の4651.71ポイントと続落。半導体製造装置のASMPT(00522)、ショート動画の快手科技(01024)、ライブコマースの東方甄選(01797)が売られた。一方、中国半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)とSMIC(00981)が大幅高。中国が半導体の国産化を一段と推し進めるとの思惑買いが入ったもよう。電気自動車の小鵬汽車(09868)は大幅に続伸した。
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