香港株サマリー(7日)

市場概況
大幅反発、政策期待で不動産株や内需株に買い

 7日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.02%高の20953.34ポイントだった。中国企業指数は2.49%高の7546.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で2197億7000万HKドル。

 ハンセン指数は続落して始まった後、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大した。米大統領選挙でトランプ前大統領の当選が確実となったことで、米中貿易戦争の激化が警戒されたが、8日までの日程で全国人民代表大会(全人代)常務委員会が開かれており、追加の景気対策への期待感から本土不動産株や内需株などを中心に買いが広がった。一方、中国の税関総署が7日に発表した2024年10月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比12.7%増となり、伸び率は市場予想(5.2%増)を上回った。輸入は2.3%減だった(市場予想は1.5%減)。

 ハンセン指数構成銘柄では、美団(03690)が5%超上昇して指数を押し上げたほか、海底撈国際(06862)や華潤ビール(00291)など内需関連が大幅高となった。龍湖集団(00960)や中国人寿保険(02628)の上昇も目立った。大引け後に四半期決算の発表を予定しているSMIC(00981)は5%超上昇。半面、BYDエレクトロニック(00285)やLink REIT(00823)が大きく下げた。金先物相場の下落を受けて紫金鉱業集団(02899)が売られたほか、米国での売上比率が高い創科実業(00669)も安かった。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.25%高の4677.64ポイント。東方甄選(01797)やセンスタイム(00020)、衆安在線財産保険(06060)が上昇率上位だった。


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