中国株サマリー(30日)

市場概況
続落、一時は下落率1%超 リスク回避が優勢

 30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.61%安の3266.24ポイントだった。深セン成分指数は0.12%安の10530.85ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8466億5500万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、上値の重さが意識されると下向きに転じた。中国当局が追加の景気刺激策などを打ち出す期待は根強いものの、10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を翌日に控え、投資家はリスクを取りにくかったもよう。後場は下落率を1%超に広げていたが、同水準で下げ渋り、終盤はやや戻した。

 セクター別では、保険が全面安。バッテリー素材、バッテリー、医療サービスなども安い。半面、建設機械、光学光電子、不動産開発などが買われた。  A株市場では、アルミ大手の中国アルミ(601600)、産業システム開発会社の上海宝信ソフト(600845)、教育関連の中公教育科技(002607)が大幅安。保険大手の中国太平洋保険(601601)、中国平安保険(601318)、中国人寿保険(601628)、鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(600019)、酒造の瀘州老窖(000568)なども下げが目立った。半面、テック株が買われ、TCL科技集団(000100)、欧菲光集団(002456)、海能達通信(002583)がストップ高をつけたほか、浙江水晶光電科技(002273)、京東方科技集団(000725)、大族激光科技産業集団(002008)も大幅高。前日がストップ高の小売チェーンは大幅に続伸した。

 上海B株指数は1.64%安の273.67ポイント、深センB株指数は1.38%安の1222.74ポイントだった。


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