東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

市場概況
 28日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では153.57円とニューヨーク市場の終値(152.31円)と比べて1円26銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りの高止まりを受けたドル買い、日本株上昇を背景としたリスク志向の円売りの流れが継続。11時前には7月31日の高値153.88円に並ぶ水準まで上げ幅を広げた。一旦は達成感からドル買いは一服したが、下押しも153.50円台までと限られた。

 ユーロ円は上昇一服。12時時点では165.68円とニューヨーク市場の終値(164.43円)と比べて1円25銭程度のユーロ高水準だった。強含む日経平均を眺めながらドル円や他クロス円とともに上値を試し、約3カ月ぶりの166円台乗せに成功して166.07円までユーロ高円安が進んだ。その後、前引けにかけて日本株が上げ幅を縮小すると165円後半まで緩み、ユーロドルのじり安につれて165.70円割れまで上値を切り下げた。
 なお他クロス円は、豪ドル円が101.53円、ポンド円は199.35円まで外貨高・円安に振れている。

 ユーロドルは上値が重い。12時時点では1.0788ドルとニューヨーク市場の終値(1.0796ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準。値幅は限られたものの、ドル円のドル高推移や米長期金利の上昇基調が重しとなり1.0786ドルまで僅かに下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.47円 - 153.88円
ユーロドル:1.0786ドル - 1.0807ドル
ユーロ円:164.44円 - 166.07円


(小針)


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