中国株サマリー(23日)

市場概況
4日続伸、3300ポイントを回復 保険株などに買い

 23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.52%高の3302.80ポイントだった。深セン成分指数は0.16%高の10576.41ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆9268億6000万元だった。

 上海総合指数は安く始まったものの、ほどなくしてプラス圏に浮上すると、心理的節目の3300ポイントに乗せた。中国の資本市場支援策への期待が買いを誘った。中国政府系シンクタンクの中国社会科学院金融研究所は22日に公表した分析リポートで、2兆元の特別国債を発行して「株式市場平準基金」を設立し、優良大型株やETFを価格が安い時に買って高い時に売る手法で市場安定を図るよう提案した。もっとも、中盤には上昇率を1%超に拡大する場面もあったが、同水準で伸び悩むと、もみ合いながら上げ幅を縮小。結局、かろうじて節目を守ってこの日の取引を終えた。

 セクター別では、保険が全面高。風力発電設備、太陽光発電設備、軍需関連なども高い。半面、教育、文化・メディア、ゲーム、半導体などが下げた。

 A株市場では、特定用途無線の海能達通信(002583)が連日のストップ高。太陽光発電関連株も上昇が目立ち、TCL中環新能源科技(002129)がストップ高となったほか、隆基緑能科技(601012)、晶澳太陽能科技(002459)が大幅に続伸した。小売り大手の永輝超市(601933)、生保大手の中国人寿保険(601628)、風力発電設備の新疆金風科技(002202)なども買いを集めた。半面、テック株の欧菲光集団(002456)、富士康工業互聯網(601138)、家電大手の海爾智家(600690)、教育関連の中公教育科技(002607)などが売られた。

 上海B株指数は0.71%高の275.02ポイント、深センB株指数は0.03ポイント安の1253.39ポイント。


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