中国株サマリー(22日)

市場概況
3日続伸、方向感欠く 自動車株に買い

22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.54%高の3285.87ポイントだった。深セン成分指数は0.85%高の10559.51ポイントと3営業日続伸した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1兆1894億5000万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠いた展開。中国の利下げや資本市場支援策を好感する買いが相場を支えた。中国人民銀行(中央銀行)は21日、「証券・ファンド・保険スワップファシリティ(SFISF)」の初回オペを500億元規模で実施し、証券会社など20社が応札したと発表した。ただ、同日の最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の引き下げを受けて人民元相場を下押しする圧力の高まりが警戒され、指数の上値は重かった。セクター別では自動車がほぼ全面高のほか、文化・メディア、風力発電設備、漢方薬が上昇した。一方、ソフトウエア開発、コンピューター、インターネットサービス、電子部品が下落した。

 A株市場では、特定用途無線の海能達通信(002583)、太陽光発電設備の晶澳太陽能科技(002459)、小売り大手の永輝超市(601933)がストップ高を付けた。太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、デパート運営の王府井集団(600859)、風力発電設備メーカーの金風科技(002202)は続伸した。半面、前日大引け後に2024年7−9月期決算を発表した中興通訊(000063)が安い。テック株の科大訊飛(002230)、用友網絡科技(600588)、曙光信息産業(603019)、中国建築(601668)はそろって反落した。

 上海B株指数は0.29%高の273.09ポイント、深センB株指数は1.25%高の1253.42ポイントとともに3営業日続伸した。


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