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【ニューヨーク共同】米IT大手アマゾン・コムは16日、米国内で次世代原子炉「小型モジュール炉」(SMR)の商用化を支援する契約を米企業2社と結んだと発表した。SMRなどの開発を手がける企業への出資も明らかにした。AI普及を支えるデータセンターの消費電力増加に備え、安定的な電源を確保する狙い。
アマゾンは2040年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げている。声明でCO2を排出しない原発は「われわれに電力を供給し、顧客の需要を満たすのに役立つ」と優位性を強調した。
小型モジュール炉は、必要面積が比較的小さく、送電網の近くに建設できる。従来の原発よりも建設期間が短い利点もある。米国などで商業運転をにらんだ開発が進む。データセンターの電力需要増が課題となる中、米IT大手マイクロソフトやグーグルも原発からの電力調達に動いている。
アマゾンは西部ワシントン州で、エナジー・ノースウエストが建設するSMRの開発を支援。当初の発電量は約320メガワットで、計960メガワットまで拡張できる見込み。
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