香港株サマリー(14日)

市場概況
反落、中国デフレ懸念が重荷 消費財株に売り

 週明け14日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.75%安の21092.87ポイントだった。中国企業指数は0.54%安の7579.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で2770億7000万HKドル。

 ハンセン指数は小動きで始まった後、安く推移する場面が目立った。前場には下落幅が一時2.6%を超えた。中国国家統計局が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想から下振れしたことで、デフレ懸念が広がったもよう。もっとも、中国当局が打ち出す景気刺激策に期待する買いが下値を支え、結局は心理的節目の21000ポイントを守って取引を終えた。中国財政部の藍仏安部長が12日の記者会見で、国有大手銀行の資本増強に向けて特別国債を発行し、地方政府の専項債(インフラ債)によって得た資金で住宅在庫の買い取ると発表し、恩恵を受ける銘柄が物色された。セクター別では素材と不動産・建設が上げた半面、医療・ヘルスケア、一般消費財、必需消費財が下げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(03690)が売られ、相場の重荷だった。スポーツ用品の安踏体育用品(02020)が9%近く下落。自動車販売の中升集団(00881)、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)、宝飾品販売の周大福珠宝(01929)は大幅に続落した。半面、中国4大商業銀行の中国工商銀行(01398)、中国建設銀行(00939)、中国銀行(03988)がそろって上昇し、相場の一定の下支えとなった。不動産開発の中国海外発展(00688)と華潤置地(01109)も高い。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.43%安の4668.18ポイントと反落。ライブコマースの東方甄選(01797)、画像認識システムのセンスタイム(00020)、電気自動車の小鵬汽車(09868)が大きく下落した。一方、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が急反発。パソコン大手のレノボグループ(00992)、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(00285)は続伸した。


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