NYマーケットダイジェスト・11日 ダウ史上最高値・金利上昇・円安(2)

スポット
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。決算内容が好感されたJPモルガン・チェースが大幅に上昇すると、ゴールドマン・サックスなど他の金融株にも買いが波及した。市場では「金融大手の決算内容を受けて、企業業績に対する期待が高まった」との声が聞かれた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、7月16日以来およそ3カ月ぶりの高値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米株式市場でダウ平均が史上最高値を更新する中、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。週明け14日はコロンブスデーの祝日で債券市場は休場。3連休となる週末を前にポジション調整目的の売りも出た。

・原油先物相場は反落。前日大幅上昇の反動で利益確定売りが優勢となった。ただ、大型ハリケーンの米上陸の影響や、中東情勢の緊迫化による地政学的リスクへの懸念で下押しは限られた。

・金先物相場は続伸。今週に発表された米経済指標は強弱まちまちも、FRBの年内追加利下げ方針は変わらないとの見方が強いことを支えに買いが入った。また、中東情勢の緊迫化が続いていることも買いを後押した。


(中村)


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