NY株式サマリー(10日)=ダウ、3日ぶりに反落 9月CPIは予想を上回る

市場概況
◆ダウ平均:42454.12 -57.88 -0.14%
◆S&P500:5780.05 -11.99 -0.21%
◆NASDAQ:18282.05 -9.57 -0.05%

 10日のNY株式相場は3日ぶりに反落。注目された9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、インフレの根強さが意識されたことに加え、新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、ソフトランディング期待がやや後退したことも相場の重しとなった。前日に過去最高値で終了したダウ平均は軟調にスタートすると、一時203ドル安まで下落したが、終盤に買い戻され、57.88ドル安(-0.14%)と小幅ながら3日ぶりに反落して終了。前日に取引時間中と終値の史上最高値を更新したS&P500も0.21%安で終了し、ナスダック総合は0.75%安まで下落後、0.23%高まで上昇したが、0.05%安とわずかに下落して終了した。S&P500の11セクターはエネルギー、素材、ITの3セクターが上昇し、不動産、コミュニケーション、資本財、生活必需品など8セクターが下落した。

 寄り前に発表された9月CPIは前年比+2.4%となり、前回の+2.5%から鈍化したが、予想の+2.3%を上回った。前月比でも+0.2%と前月から横ばいとなったが、予想の+0.1%を上回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前年比+3.3%となり、前回や予想の+3.2%を上回った。雇用動向では新規失業保険申請件数が25.8万件と、予想の23.0万件を上回る増加となった。要人発言ではボスティック米アトランタ連銀総裁が11月FOMCでの政策金据え置きの可能性を示唆した。CPIや要人発言を受けて米10年債利回りは前日の4.067%から一時4.120%まで上昇(価格は下落)したが、米30年債入札が好調だったことで買い戻され、4.067%で終了した。

(小針)


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