中国株サマリー(10日)

市場概況
反発で3300ポイント回復、「中字頭」銘柄に買い

 10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.32%高の3301.93ポイントだった。深セン成分指数は0.82%安の10471.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆1429億9000万元だった。

 上海総合指数は序盤に一時マイナス圏に沈む場面もあったが、その後はプラス圏で推移し、心理的節目の3300ポイントに乗せてこの日の取引を終えた。指数は前日に6%超下げた後とあって、買い戻す動きが広がったほか、中国財政部の記者会見を12日に控えて政策期待も強く、相場の支えとなった。セクター別では、石炭や海運・港湾が全面高となったほか、風力発電設備や造船も買われた。半面、半導体や証券、ソフトウエア開発などが売られた。

 A株市場では、中国交通建設(601800)や中国鉄建(601186)、中国中鉄(601390)など「中字頭」(社名が「中国」で始まる)と呼ばれる国有企業系銘柄が大幅高となったほか、2024年1−9月期決算で40−50%増益となる見通しと発表した東阿阿膠(000423)も買われた。半面、永輝超市(601933)や中信証券(600030)、海能達通信(002583)などが売られた。

 上海B株指数は1.71%高の273.67ポイント、深センB株指数は1.10%高の1226.82ポイント。


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