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日銀の野口旭審議委員は3日、長崎市で講演し、金融政策運営に関し「緩和的な金融環境を忍耐強く維持し続けることが重要だ」と強調した。消費者には価格は上がらないとの意識が根強いと懸念を示し、消費者心理を変えるには「相応の時間が必要」と説明した。
日本経済は2%の物価安定目標を持続的・安定的に達成できるかどうか「極めて重大な転換点にさしかかっている」と分析。物価や賃金動向を慎重に見極めながら「現状の金融緩和を徐々に調整していくことになる」と話した。
日銀は7月末の金融政策決定会合で0・15%程度の利上げを決めたが、米国の景気後退懸念と重なり、日経平均株価は8月上旬に急落した。
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