NYマーケットダイジェスト・9日 株まちまち・金利上昇・円安

スポット
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=161.33円(前営業日比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.45円(△0.37円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0813ドル(▲0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:39291.97ドル(▲52.82ドル)
ナスダック総合株価指数:18429.29(△25.55)
10年物米国債利回り:4.29%(△0.01%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.41ドル(▲0.92ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2367.9ドル(△4.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会の議会証言で、先行きの金融政策について「会合ごとに判断する」との考えを改めて示したほか、「最近のインフレデータは2%目標への穏やかな進展を示唆」「より良いデータが増えればインフレに対する確信が強まるだろう」「インフレが持続的に2%に向かうという確信が高まるまで利下げは適切ではない」などと述べた。
 総じてこれまでの発言から大きな違いはなかったが、前週末の米雇用統計を受けて利下げ観測が高まっていたこともあり、議会証言後は米金利の上昇とともにドル買いで反応。米10年債利回りが4.32%台まで上昇するなか、一時161.52円と日通し高値をつけた。もっとも、その後は米金利が上昇幅を縮小したため、161.30円前後の水準で伸び悩んだ。

・ユーロドルは続落。米金利の上昇などが重しとなって1.0806ドルまで弱含んだ。もっとも、本日の値幅は0.0027ドル程度と狭く、1.08ドル台前半でのレンジ内推移にとどまった。
 なお、米格付け会社ムーディーズはこの日、仏下院選挙の結果は同国の信用格付けにとってマイナスだと警告。大連立政権が樹立されれば意思決定や債務管理がより困難になるとの見方を示した。

・ユーロ円は4営業日ぶりに反発。ドル円の上昇につれて下値を切り上げる展開となり、24時過ぎには174.59円まで本日高値を更新した。ただ、昨日につけたユーロ導入来高値の174.63円が目先のレジスタンスとして意識されると174.30円台まで押し戻された。

・メキシコペソは堅調。6月メキシコ消費者物価指数(CPI)は前年比4.98%上昇と予想の同4.84%上昇を上回った。メキシコでは足もとでインフレ再加速が進んでおり、メキシコ銀行(中央銀行)の追加利下げ観測後退を手掛かりにした買いが入った。対ドルでは17.9006ペソまでペソ高が進み、ペソ円も6月3日以来の高値となる9.01円まで値を上げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後に一時上昇に転じる場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。米景気減速への警戒感が根強く、景気敏感株などの下げが指数の重しとなった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値をわずかに更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)の議会証言は新味に乏しかったとの見方が広がるなか、議会証言を無事通過したことで先週後半から金利低下が進んだ反動による売りが出た。

・原油先物相場は3日続落。前日からの地合いの弱さが引き継がれ、持ち高調整と見られる売りに押された。ハリケーン上陸を前に一時閉鎖されていたテキサス州の主要な石油積出港では、再開の見通しが立ったもよう。供給混乱への警戒感が後退したことも相場の重しとなった。

・金先物相場は反発。買い先行もパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて米長期金利が上昇し、金利が付かない金に下落圧力が強まった。一時2360ドルを割り込んで、前日安値も下回っている。もっとも、米金利の上昇が一服すると引けにかけては持ち直した。

(岩間)


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