OANDA_Multi_Aroonを利用したトレードアイデア
1.「OANDA_Multi_Aroon」の概要
この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Multi_Aroon」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。
OANDA_Multi_Aroon(以下、マルチタイムAroon)は、現在の時間足や上位の時間足のAroonをサブチャート上に表示できるインジケーターです。
Aroonは指定した期間における高値、安値からどのくらい時間が経ったのかを示し、トレンドの有無や強弱を確認できます。
0~100の範囲で値が変化し、100に近いほど高値や安値をつけてから間もない(価格の勢いが強い)ことを示します。
アルーン・アップ(高値からの経過時間)が70以上であれば上昇傾向、アルーン・ダウン(安値からの経過時間)が70以上であれば下落傾向を表します。
高値や安値を更新し続けているときは、アルーンは100に張り付いた状態で推移します。
画像1/OANDA_Multi_Aroonを表示したチャート
2.トレード手順
上位足のAroonの状態を見ながら下位足でエントリーと決済を行うスキャルピングの手法を紹介します。
使用するチャートはドル円の5分足、マルチタイムAroonは1時間足のものを表示しています(期間は初期値の14です)。
<手順①>
チャートにマルタイタイムAroonとSMAをセットし、上位足のAroonが100に張り付いている箇所を探す
マルチタイムAroonと期間20のSMA(単純移動平均線)をチャートに適用します。
上位足のAroonが100に張り付いて上位足が高値や安値を更新している場所を探しましょう。
アルーン・アップが100ならば買い目線、アルーン・ダウンが100ならば売り目線です。
<手順②>
ローソク足の高値や安値がSMAにタッチしたらエントリー
アルーン・アップが100に張り付いた状態でローソク足の安値がSMAにタッチしたら買いエントリー、アルーン・ダウンが100に張り付いた状態でローソク足の高値がSMAにタッチしたら売りエントリーです。
損切りは買いエントリーの場合なら直近安値の少し下、売りエントリーの場合なら直近高値の少し上に置きます。
<手順③>
上位足のAroonが70を下回ったら利益確定
買いエントリーの場合はアルーン・アップが70を下回ったら、売りエントリーの場合はアルーン・ダウンが70を下回ったら決済します。
大きく利が乗った場合は、再度移動平均線にタッチしたタイミングでポジションの一部または全てを決済しても良いでしょう。
画像2/トレード例
<総括>
上位足のブレイクアウトを確認した上で、下位足で有利な価格でエントリーする手法です。
決済にも上位足のAroonを利用することで、大きくブレイクアウトした場合の利益を逃さずに取り切れます。
上位足でのブレイクアウトが発生しやすいマーケットオープンの前後など、出来高があり市場が活況な時間帯に特に有効な手法です。
応用として、高値の更新が落ち着いてAroonが70を下回った段階での反対方向へのエントリーも一考の余地があります。
ただし、トレンド方向に対する逆張りとなるので注意が必要です。
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OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
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