TradingViewのコミュニティスクリプト「Ichimoku Kinko Hyo: Basic Strategy」のロジック概要や注意点を解説

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この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Ichimoku Kinko Hyo: Basic Strategy」（制作者名：Mizuki32）について紹介します。
なお、このストラテジーはユーザー評価値を示すブースト数が2,500を超えており、人気を集めています。

1．ロジック概要

このストラテジーは一目均衡表のみを使用しており、ストラテジー開発者はこのストラテジーを一目均衡表の基本形と評価しています。

ロングでエントリーする条件は、転換線が基準線の上にあり、遅行スパンがローソク足の上にあり、そして終値が雲の上にあることです。
この3つの条件が満たされる順序に決まりはありません。

ポジション保有後、転換線が基準線の下になり、遅行スパンがローソク足の下になり、そして終値が雲の下になると決済されます。
こちらも、この3つの条件が満たされる順序に決まりはないです。

なお、ロングポジションの決済条件はショートのエントリー条件であり、ドテンの要領でロングとショートを繰り返し保有します。

2．ストラテジーテスター

ユーザーが設定可能なパラメーターは7種類です。
先行スパンや遅行スパンの位置をずらしたり、ロングやショートでトレードする・しないの切り替えができます。

パラメーター設定

　

Tenkan-Sen Bars	9（転換線）
Kijun-Sen Bars	26（基準線）
Senkou-Span B Bars	52（先行スパンB）
Chikou-Span Offset	26（遅行スパンの位置をずらす）
Senkou-Span Offset	26（先行スパンの位置をずらす）
Long Entry	オン（ロングのエントリー可否）
Short Entry	オン（ショートのエントリー可否）

プロパティ初期設定

　

初期資金	100,000（ストラテジーで取引可能な初期資金）
基準通貨	デフォルト（ストラテジーの計算や結果に使われる通貨）
発注サイズ	1取引（取引ごとの枚数）
ピラミッディング	1注文（同じ方向に連続してエントリーできる最大数）

ポンド/円 1時間足

ポンド/円の1時間足でバックテストすると、伸び悩む時期もあるものの、おおむね右肩上がりの成績です。
勝率は41.53％、プロフィットファクターは1.853です。

豪ドル/円 1時間足

豪ドル/円の1時間足も、ポンド/円と同様に右肩上がりとなりました。
勝率は34.11％、プロフィットファクターは1.219となり、ポンド/円と比べて成績がやや劣ります。

バックテスト総括

両方ともプラスの成績になったものの、プロフィットファクターはやや見劣りします。
ロングとショートでオン・オフを切り替えたり、パラメーターを変更したりすることで、成績を改善できる可能性があります。

3．注意すべきポイント

• ・ドテンを繰り返すので、取引を避けたほうが良いと思われる場面でもポジションを保有する
• ・トレンドがない相場や値動きの小さい相場で損切りを繰り返す可能性がある
• ・パラメーターを変更することで成績向上の可能性あり

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