「OANDA_MACD」を利用した逆張りのトレードアイデアについて解説

1.「OANDA_MACD」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_MACD」を用いた逆張りのトレードアイデアを紹介します。

MACDは、主にトレンドの転換点を予測し、売買のタイミングを判断するために使われるテクニカル指標です。
基本的にMACDは、MACDとシグナルで構成されます。
MACDは長短2本のEMA（指数平滑移動平均線）の差を示したもので、シグナルはその移動平均です。
MT4ではMACDはバー、シグナルはラインで示されますが、一般的なチャートソフトでは両者ともラインで描かれることが多いです。

OANDA_MACDでは、MACDとシグナルをライン、ヒストグラムをバーで表します。
これにより標準搭載のMACDよりも、応用したトレードが可能です。
ヒストグラムとは、MACDとシグナルの乖離を表すもので、「MACD－シグナル」で求められます。
MACD＞シグナルならヒストグラムは正の値、MACD＜シグナルなら負の値となり、MACDとシグナルのクロスはヒストグラムが0であることを示します。

下の画像は、ドル円の日足チャートにOANDA_MACDを表示させたものです。
ヒストグラムが増加しているときは、上昇トレンドが加速していることを表し、ヒストグラムがピークを打つと勢いの衰えを意味します。

画像1/OANDA_MACDを表示したチャート

2.トレード手順

OANDA_MACDのヒストグラムのピークアウト、ボトムアウトを、売買サインと考えることができます。
売買判断の際、ヒストグラムが0ラインから離れた位置でピークアウト、ボトムアウトしているほど良く、０ラインに近すぎる場合はトレードを見送るのも手です。

ここでは、上昇トレンドを買いで狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

＜手順①＞
0ラインより下でヒストグラムがボトムアウトしたらエントリー

OANDA_MACDのヒスグラムが0ラインより下でボトムアウトしたら、下降トレンドの勢いが衰え、上昇トレンドへの転換が近いと判断してエントリーします。
ヒストグラムが０ラインからできるだけ離れているときにエントリーするのが理想です。

＜手順②＞
0ラインより上でヒストグラムがピークアウトしたら決済

決済は0ラインより上でヒストグラムがピークアウトしたタイミングで行います。
ヒストグラムのピークアウトを上昇トレンドの勢いが衰えたサインと捉えます。

画像2/トレード例

＜総括＞

このトレードアイデアは、OANDA_MACDのヒストグラムの性質を利用しています。
ヒストグラムのピークアウト、ボトムアウトは、MACDとシグナルのクロス（MACDの王道的サイン）よりも早めにサインを出すのが特徴で、トレンド転換を捉えやすいです。

ただし、反応が早い反面、ダマシとなることも多いので注意しなければなりません。
ダマシを回避するためのポイントとして挙げられるのは、0ラインから離れたヒストグラムを参照することです。

また、ボトムアウト、ピークアウトの判定を2本または3本連続とすることで、トレードの精度をより高められます。
それだけ遅らせてもMACDとシグナルのクロスより早い傾向があり、有効な戦略となり得るでしょう。

また、RSIやボリンジャーバンドなど、逆張りの目安となるインジケーターと併用するのも有効です。
それらを逆張りのフィルターとして使うことで、さらに精度の向上が見込めます。

なおOANDA_MACDの詳細やダウンロードについては、以下の記事を御覧ください。
>デフォルトのMT5、MT4にはなかったヒストグラム付きMACDを紹介

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