FXに関するコラム・豆知識

先週は円、ユーロ、スイスフラン高、資源国通貨安 今週は日米欧の物価指標や米要人コメント等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2023年3月27日)


先週のFX市場の動き


先週のFX市場は前週に続き円が強いほか、ユーロやスイスフランが強いのに対し、豪ドルやカナダドル、NZドルが弱い動きとなりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

直近1ヶ月の通貨の強弱チャートを見ると、円の強さが目立つのに対し、資源国通貨が軟調な推移を続けています。

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週のFXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要通貨ペアの相関性分析

先週のドルストレートの相関性を見ると、多少の相関は見られますが、全体的にはそれほど強くなく、米ドル中心の相場ではなかったようです。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

円を含む通貨ペアでは全体的に多少の相関性はありますが、前週に比べると低く、円の強弱がそれほどはっきりしていたわけではないようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

ユーロを含む主要な通貨ペアも全体的に多少の相関性を見出すことはできるものの、それほど強いものではなかったようです。

【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】

最新の相関性のチェックはこちら

 

先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数CFDはUS100が比較的底堅いのに対し、US2000は少し伸び悩む動きと、銘柄により少し温度差がありました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDは反発するも週末にかけては上値の重い動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDも全体的に下落が一段落し、底堅い動きとなりましたがAUS200は少し伸び悩む動きとなりました。

 

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

先週の商品CFDの動き


先週の商品CFDは銅や原油が底堅いのに対し、天然ガスや小麦、大豆が軟調な推移となりました。

【商品CFDの騰落率ランキング】

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米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

先週の米国債利回りは、全体的に横ばいとなりました。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、前週に近い水準で、引き続き短期債利回りが長期国債利回りを上回る「逆イールド」状態が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

   

Fedwatchツール


【直近5営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】

CMEグループが公表するFedWatchToolでは、次回(2023年5月開催)のFOMCにおける利上げはなしとの見方に固まりつつあるようです。

出所:CMEグループ

FedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移

 

OANDAのポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は上値が重い推移が続き、129.60付近まで下押しする動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションの比率がやや高い中、安値圏で推移しているため、買いポジションの多くが含み損を抱えている状況です。

このため、上値を探る場面では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い動きが続く可能性を見出すことはできそうです。

一方で直近の反発で苦しくなった売りポジションも少し増えており、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると損切りの買いが増える可能性にも少し注意が必要になりそうです。

4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り下げる下落基調が続いています。

反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下値を探る場面では直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら下落基調継続の可能性を探っていきたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の通貨先物市場の円のポジションは売りポジションに傾いている状況ですが、直近では少し減少傾向にあるようです。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2023/3/21)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは序盤は底堅く、1.093付近まで上昇したものの、その後は失速し、1.07台前半まで下押す動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の反発でストレスを抱えた売りポジションが少し多い状態です。

このため、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、反発地合いが続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いた後に、比較的大きな下押しの後ということで、悩ましい状態です。

反発に転じる際はどの程度まで上昇するか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のユーロの投機筋の通貨先物市場のポジションは買いに傾く状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2023/3/21)】

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ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは1.2345付近まで上昇後、1.22付近まで下押しする動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の下押しで苦しくなった買いポジションが増えています。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる場面では損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていましたが、安値を結んだラインを割り込み、上昇の勢いは少し和らいでいるように見えます。

反発の際は直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は引き直したトレンドラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、上昇基調が続くかを見守りたいところです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のポンドの投機筋の通貨先物市場のポジションは売りポジションが少し優勢な状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2023/3/21】

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豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは0.676付近まで上昇するもその後は失速し、0.66台前半まで下押しする動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジション比率が高い中、直近の下押しで苦しくなった買いポジションが多い状況です。

このため反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる場面では損切りの売りが増え、上値の重い状況が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、緩やかな反発地合いが続いていましたが、直近では安値を切り下げるような動きとなっており、雲行きが怪しくなってきました。

反発の際は直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は、安値を切り下げる動きとなるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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豪ドルの投機筋の通貨先物市場のポジションは売りポジションの減少傾向が続いていましたが、2週前から、増加しており、今後の動向に注目したいです。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2023/3/21)】

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CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は緩やかな反発地合いが続き、一時は4000台を回復する動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると売買の偏りは少ない中、反発地合いが続いたため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、下落後の緩やかな反発地合いが続いています。

上値を探る場面では高値を切り上げることができるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、反発地合いが続くかを見守りたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションは売りポジションに傾く状況が続いています。

【投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションの推移(最終更新日2023/3/21)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら


今週の注目材料


 

今週の主な経済イベント

米国 

3/28 6:00 ジェファーソンFRB理事コメント機会

3/28 21:30 米国2月卸売在庫

3/28 22:00 米国1月ケース・シラー住宅価格指数

3/28 22:00 米国1月FHFA住宅価格指数

3/28 23:00 米国3月消費者信頼感指数

3/28 23:00 バーFRB副議長コメント機会

3/29 20:00 米MBA住宅ローン申請指数

3/29 23:00 米国2月住宅販売保留件数

3/29 23:00 バーFRB副議長コメント機会

3/30 21:30 米国10-12月期GDP(確報値)

3/31 1:45 バーキン・リッチモンド連銀総裁コメント機会

3/31 4:45 イエレン財務長官コメント機会

3/31 21:30 米国2月個人所得、個人消費支出、PCEデフレーター

3/31 22:45 米国3月シカゴPMI

3/31 23:00 米国3月ミシガン大消費者態度指数

4/1 4:05 ウィリアムズNY連銀総裁コメント機会

 

ユーロ圏

3/27 17:00 ドイツ3月IFO景況指数

3/28 15:45 フランス3月企業景況感指数

3/29 15:00 ドイツ4月GFK消費者信頼感調査

3/29 15:45 フランス3月消費者信頼感指数

3/30 18:00 ユーロ圏3月消費者信頼感指数、経済信頼感指数

3/30 21:00 ドイツ3月消費者物価指数(速報値)

3/31 15:45 フランス3月消費者物価指数(速報値)

3/31 16:55 ドイツ3月失業率

3/31 18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)

3/31 18:00 ユーロ圏2月失業率

 

日本

3/27 8:50 日本2月企業向けサービス価格指数

3/27 14:00 日本1月景気先行・一致指数

3/30 8:50 前週分対外対内証券売買契約等の状況

3/31 8:30 日本2月失業率

3/31 8:30 日本3月東京都区部消費者物価指数

3/31 8:50 日本2月小売業販売額

3/31 8:50 日本2月鉱工業生産

3/31 14:00 日本2月新設住宅着工戸数

3/31 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

 

英国

3/28 2:00  ベイリーBOE総裁コメント機会

3/28 17:45 ベイリーBOE総裁コメント機会

3/29 17:30 英国2月マネーサプライM4

3/29 17:30 英国2月消費者信用残高

3/31 15:00 英国10-12月期GDP(改定値)

3/31 15:00 英国10-12月期経常収支

 

オーストラリア

3/28 9:30 豪2月小売売上高

3/29 9:30 豪2月消費者物価指数

 

カナダ

3/31 21:30 カナダ1月GDP

 

スイス

3/31 17:30 スイス3月KOF景気先行指数

 

中国

3/31 10:30 中国3月製造業PMI

 

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら

 
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