FXに関するコラム・豆知識

先週は円が全面安 今週はGDP速報値やPCEデフレーター等の米経済指標、本邦では東京都区部のCPI等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2023年1月23日)


先週のFX市場の動き


先週のFX市場では前週は強かった円が全面安となったのに対し、ポンドやNZドル、スイスフランが強い動きとなりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

直近1ヶ月ではオセアニア通貨が比較的強いのに対し、米ドル、スイスフランが弱い動きとなっています。

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週のFXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要通貨ペアの相関性分析

先週のドルストレートの相関性を見ると、全体的に相関が低く、米ドルの強弱ははっきりとしていなかったようです。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

ドル円、クロス円の通貨ペアの相関性は前週ほどではありませんが、全体的に相関性が高く、円の強弱ははっきりとしていたようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

ユーロを含む主要な通貨ペアの相関性は、全体的に低く、ユーロの強弱ははっきりとしていなかったようです。

【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】

最新の相関性のチェックはこちら

 

先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数CFDは下押しとなりましたが、週末にかけては少し戻しています。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDは高値圏で伸び悩む動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDは全体的に底堅い動きとなりました。

 

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

先週の商品CFDの動き


先週の商品CFDは原油や銅を中心に底堅い動きとなりましたが、天然ガスは引き続き軟調な動きとなりました。

【商品CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

米国債利回りは、中長期を中心に伸び悩む状態が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブの比較を見ると、短期債利回りが長期国債利回りを上回る「逆イールド」状態が続いています。

【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

   

Fedwatchツール


【直近5営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】

CMEグループが公表するFedWatchToolでは、次回(2023年1月開催)のFOMCにおける利上げ幅は、25bpとの予想で固まりつつあるようです。

出所:CMEグループ

FedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移

 

OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は、日銀の発表で上下に揺さぶられる場面もありましたが、全体としては方向感を欠く動きが続きました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、安値圏で推移しているため、含み損を抱えた買いポジションが多い状況です。

このため、 上昇した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

一方で下押しした水準では底堅い動きが続いているため、ストレスを抱えた売りポジションも少し増えており、反発地合いが強まると、苦しくなった売りポジションの損切りの買いが増える可能性にも注意が必要となりそうです。

4時間足チャートを見ると、下落基調が続いていますが直近では下げ渋る動きが続いており、流れが変わる可能性にも注意が必要な状況と考えることはできそうです。

下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る場面では高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の通貨先物市場の円の投機筋のポジションは円売りポジションの比率の減少傾向が続いています。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2023/1/17)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは1.09に迫る水準で伸び悩む動きが続いています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジションの比率が少し高い中、高値圏で推移しているため、苦しくなった売りポジションが多く、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増え、底堅い動きとなる可能性を見出すことができそうです。

一方で直近の伸び悩みでストレスを抱えた買いポジションも少し増えており、下押しに転じると、損切りの売りも増える可能性に注意が必要となりそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調から横ばい推移に転じつつあります。下押しの際は、安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る場面では1.09台にしっかりと乗せることができるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の通貨先物市場の投機筋のユーロのポジションはユーロ買いのポジション比率が少し減少しています。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2023/1/17)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは底堅く、一時は1.24台まで上昇しています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、高値圏で推移しているため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いています。下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る場面では高値を切り上げることができるか等に注目しながら上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週の火曜日時点の通貨先物市場の投機筋のポジションはポンド売りのポジション比率が少し減少しています。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2023/1/17】

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豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは0.68台まで下押し後、少し戻して週末を迎えています。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジション比率が少し高いですが、反発により、含み損を抱えた売りポジションが多く、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げると損切りの売りが増え、底堅い動きが続く可能性を見出すことはできそうです。

一方で比較的大きな下押しの後ということで、含み損を抱えた買いポジションが残されているほか、現在の水準より少し下で構築された買いポジションが多く、上昇した水準では安堵の利益確定売り、下値を探る場面では損切りが出やすい状況と考えることもできそうです。

4時間足チャートを見ると、緩やかな上昇基調が続いていましたが、直近では比較的大きな下押しとなりました。上値を探る場面では、直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は、直近の安値水準を守れるか等に注目し、流れが変わる可能性も視野に入れながら、方向感を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の通貨先物市場の投機筋のポジションは前週から大きな変化はありませんでした。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2023/1/17)】

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CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は3900を割り込む水準まで下押し後、週末には少し戻す動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の反発により、含み損を抱えた売りポジションが少し増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移となる可能性を見出すことはできそうです。

一方で比較的大きな下押しとなった後だけにストレスを抱えている買いポジションも多く、反発した水準では安堵の利益確定売りが増える可能性にも注意が必要となりそうです。

4時間足チャートを見ると大きな下押し後の反発が続いていますが、直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋のS&P500E-miniのポジションは売りポジション比率が増加しています。

 

【投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションの推移(最終更新日2023/1/17)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら


今週の注目材料


今週は米国で昨年10-12月期のGDPの速報値や耐久財受注、PCEデフレーター等の重要経済指標の発表が予定され、発表前後は不安定な動きとなる可能性に注意したいです。

本邦では全国消費者物価指数の先行指数となる企業向けサービス指数や東京都区部の消費者物価指数に注目が集まりそうです。

また、オーストラリアではRBAの金融政策を占う上で重要な消費者物価指数や生産者物価指数等の発表が予定されており、豪ドル等が揺さぶられる可能性に注意が必要です。

 

今週の主な経済イベント

米国 

1/23 24:00 米国12月景気先行指数

1/24 23:45 米国1月製造業PMI・サービス業PMI

1/24 24:00 米国1月リッチモンド連銀製造業指数

1/25 21:00 米国MBA住宅ローン申請件数

1/25 22:30 米国10-12月四半期GDP速報値

1/26 22:30 米国週間新規失業保険申請件数

1/26 22:30 米国12月耐久財受注

1/26 24:00 米国12月新築住宅販売件数

1/27 24:00 米国12月個人所得、個人消費支出、PCEデフレーター

1/27 24:00 米国1月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)

1/27 24:00 米国12月中古住宅販売保留件数

 

ユーロ圏

1/23 24:00 ユーロ圏1月消費者信頼感指数

1/24 2:45 ラガルドECB総裁コメント機会

1/24 16:00 ドイツ2月GFK消費者信頼感指数

1/24 17:00 フランス1月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)

1/24 17:30 ドイツ1月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)

1/24 18:00 ユーロ圏1月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)

1/25 18:00 ドイツ1月IF0景況感指数

 

日本

1/23 8:50 日銀金融政策決定会合議事要旨

1/25 14:00 日本11月景気先行・一致指数

1/26 8:50 日本12月企業向けサービス価格指数

1/26 8:50 対外対内証券売買契約等の状況

1/27 8:30 日本1月東京都区部消費者物価指数

 

英国

1/24 18:30 英国1月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)

 

オーストラリア

1/24 9:30 オーストラリア12月NAB企業景況感指数

1/25 9:30 オーストラリア10-12月消費者物価指数

1/25 9:30 オーストラリア12月消費者物価指数

1/27 9:30 オーストラリア10-12月生産者物価指数

1/27 9:30 オーストラリア10-12月輸入物価指数

 

カナダ

1/25 24:00 カナダ銀行政策金利

   

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら

 
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