Pineスクリプト(Pine Script)の「ta.change関数」の使い方について解説
今回はta.change関数を紹介していきます。
ta.change関数は、現在の価格と指定した期間前の価格を比較して、その差分を計算して返します。
引数は必須パラメータとオプションパラメータがあり、必須のパラメータは価格の種類(終値、高値、安値など)のみです。
オプションパラメータを記述しない場合は、デフォルト値が採用されます。
ta.change関数で使用できる引数とデフォルト値は以下の表の通りです。
ta.change(source, length)
No | 引数 | 内容 | デフォルト |
---|---|---|---|
1 | source(必須) | 使用するソースを指定 | – |
2 | length | 何本前のソースと差分を計算するかを本数で指定 | 1 |
MACDを例にta.change関数の動作を説明致します。
ベースのスクリプトは、以前の「Pineスクリプト(Pine Script)でMACDを作成する方法」で登場したMACD_Baseです。
こちらをベースに、MACDの上昇、下降時に塗り分けするスクリプトを作っていきます。
完成形は、下図の一番下です。
1.現在のヒストグラム値と1本前のヒストグラム値を比較し、上昇の場合は明るい色、下降の場合は暗い色で塗り分けをしていきます。
また、ヒストグラムが0より大きい時は緑系色、逆は赤系色の塗り分けを同時に行います。
スクリプトは以下の通りです。
簡単な計算は引き算でも代用できますが、sourceをそのまま参照して差分が計算できるため、各指標値の比較に便利です。
今回、塗り分けの判定部分はif else文を使用しました。
これは三項演算子を使うことで、よりシンプルに記述することも可能です。
詳細は、「Pineスクリプト(Pine Script)の三項条件演算子「?:」の使い方」をご覧ください。
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