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Pineスクリプト(Pine Script)の「ta.change関数」の使い方について解説


今回はta.change関数を紹介していきます。
ta.change関数は、現在の価格と指定した期間前の価格を比較して、その差分を計算して返します。

引数は必須パラメータとオプションパラメータがあり、必須のパラメータは価格の種類(終値、高値、安値など)のみです。
オプションパラメータを記述しない場合は、デフォルト値が採用されます。

ta.change関数で使用できる引数とデフォルト値は以下の表の通りです。


ta.change(source, length)

                                                           
No 引数 内容 デフォルト
1source(必須)使用するソースを指定
2length何本前のソースと差分を計算するかを本数で指定1

MACDを例にta.change関数の動作を説明致します。

ベースのスクリプトは、以前の「Pineスクリプト(Pine Script)でMACDを作成する方法」で登場したMACD_Baseです。

★image1_MACD_Base

こちらをベースに、MACDの上昇、下降時に塗り分けするスクリプトを作っていきます。

完成形は、下図の一番下です。

★image2_MACDの上昇、下降時に塗り分けするスクリプト

1.現在のヒストグラム値と1本前のヒストグラム値を比較し、上昇の場合は明るい色、下降の場合は暗い色で塗り分けをしていきます。
また、ヒストグラムが0より大きい時は緑系色、逆は赤系色の塗り分けを同時に行います。
スクリプトは以下の通りです。

★image3_上昇の場合は明るい色、下降の場合は暗い色

簡単な計算は引き算でも代用できますが、sourceをそのまま参照して差分が計算できるため、各指標値の比較に便利です。

今回、塗り分けの判定部分はif else文を使用しました。
これは三項演算子を使うことで、よりシンプルに記述することも可能です。
詳細は、「Pineスクリプト(Pine Script)の三項条件演算子「?:」の使い方」をご覧ください。

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