Chart in Chartで隠れた心理的節目をチェックする
心理的節目とは?
テクニカル分析を行う際によく聞く言葉に「心理的節目」というものがあります。ご存知の方も多いと思いますが、心理的節目とは、例えばドル円を例に挙げると1ドル100円や110円などのキリの良い数字などが該当します。
為替相場ではその心理的節目付近がサポートやレジスタンスとなる場合が多く、その付近が利益確定やストップ注文の目安となったり、新たなトレードを仕掛けるきっかけとなったりするため、市場の注目が集まる水準となります。
もう一つの心理的節目
ドルと円の交換価値を確認するために外国為替に関わる多くの人が見ているレートはドル円のレートとなりますが、中にはドル円ではなく、円ドルのレートを見ている相場関係者もいます。
つまり、1ドル=100円ではなく、100円=1ドルで見ている参加者です。
有名なところでは通貨先物市場が挙げられます。彼らは100円=〇ドルのレートで表示されているチャートを見ながらトレードを行なっています。
例えば、ドル円のレートが1ドル=110円の時には通貨先物市場の参加者が見ているレートは100円=0.9090という半端な数字のレートとなり、彼らにとっては心理的節目とは言えないような数字となっています。
逆に、彼らにとっての心理的節目となるキリの良い数字の場合はどうでしょうか?
例えば100円=0.9の場合、ドル円では111.111、100円=0.85の場合、ドル円は117.647などドル円では半端な水準となります。
それではこの円ドルの心理的節目となる水準がドル円のチャートにおいてサポートやレジスタンスとなっているかを確認して見たいと思います。
次のチャートはドル円の1時間足のチャートに100円=〇〇ドルのキリの良い数字(0.1刻み)の水準に赤のラインを引いたものになります。
もちろん、全てがレジスタンス、サポートになるというわけではありませんが、109.89(100円=0.91ドル)の水準がレジスタンスとなり、108.70(100円=0.92ドル)の水準がサポートとなっているのが確認できると思います。
同様に次のチャートもドル円の1時間足チャートとなりますが、108.70(100円=0.92)の水準が数回サポートとなっているのが確認できると思います。
<短期トレード行う場合などはこれらの水準に注目しておくと、利益確定や損切りの水準、エントリーのタイミングを考える際に役立つと思います。
OANDAのChart in Chartインジケーターで円ドルレートを表示
OANDAのチャートインチャートインジケーターを使うと円ドルのレートを表示することができるようになります。
ドル円のチャートをひっくり返しただけにも見えますが、円ドルの心理的節目にラインを引きチェックしながら見ると、これまで見えていなかったもう一つの心理的節目が見えてくると思います。
Chart in Chartの設定方法
一番上の通貨ペアの部分に「USDJPY」と入力します。
2段目の「invert prices」を「Yes」に変更し、OKを押します。
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